発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q. 呼吸をしやすくするコツはありますか。

. 呼吸をしやすくするには肋骨がフレキシブルによく動く必要あります。肋骨が広がりやすければそれだけ肺に息が入りやすくなるようです。さらに肩甲骨がより動くようになれば、それだけ肋骨も動きやすくなり、肺により息が入りやすくなります。

自分の手で胸郭をつかんでみましょう。肋骨が広がって、息が入り、肋骨がしぼんで息が出ていくことを感じられると思います。胸郭をつかんだ時に、息を吸うと自分の指が、肋骨の上をスライドしていくかのように動くのを感じられませんか。それだけ肋骨が広がって息がはいったという証拠です。

左に体を傾けて、右対側を伸ばしてみてください。右わき腹に手を置いてそこに向かって息を入れていくように吸っていきます。

重要なのは、肩甲骨です。デスクワークや運動不足の人は肩甲骨と背中の筋肉が固まって、指が入っていかないというような人もいらっしゃるかもしれません。肩甲骨が動けば、それだけ肋骨もスムーズに広がっていくため、肩甲骨をよく動かすということが大事です。僧帽筋とともによく動かして、肩甲骨周りの筋肉をほぐしていくように心がけてください。(♯β)