A.楽譜が「読める」とはどのようなことを指しますか。もしも楽譜を見てその音の高さがわかる、それらを見て歌える、ということを「読める」と定義されているのなら、レッスンでは、そのことを求めてはいません。楽譜が「読める」ための作業は、実際に声を出すレッスン以外の時間で取り組むことだからです。
レッスンで何か曲を扱うとき、あなたが楽譜を見なくてもレッスンは成り立ちます。ですが楽譜があれば、よりあなたの助けになるということです。たとえ楽譜を見て音がわからなくても、例えば音の幅が広いとか、長く音を伸ばす、といったことは感じられるはずです。リズムと歌詞が合わない人は、視覚的に見た方が頭の中で整理ができて改善するのが早まります。やや厳しい言い方になりますが、いかに曖昧に歌っていたかにも気づけます。そういうことで、楽譜を使うのはあなたの学びになると言えます。