A. 声帯のダメージがどういう仕組みで起こるかと言いますと、しかるべき量の息が流されて声帯全体がきちんと振動していれば問題がないのですが、緊張や病気、ストレス、疲労のために、息がうまく当てられず、声帯自身もうまく波打つ動きができずに、自然な動きが阻害され、声帯の一部分のみが強くあたったりすることで、出血が起きます。筋肉繊維に傷がついた状態になり、そこに更に治ろうとして血液が流れ込み、新たな繊維を作ろうとした結果、ポリープ(片側)や結節(両側)ができてしまいます。「波打つ」とは、声帯が下から空気を送られると、左右の声帯はブルンブルンと上下左右に波打つような動きで振動しぶつかり合います。疲労や、緊張などの理由で左右にこの波打つ動きの差が生じることがあります。音声外来の耳鼻科でカメラを入れてみることが可能です。こうなったら休養が必須です。普段から、休息をしっかりとり、心身ともに健康な生活を心がけることが大事です。