発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

Q2122.自分なりの訓練パターンを作るためには。

A.仕事をしながら勉強されている方にとって練習時間はとても貴重なものです。しかも毎回同じ時間が確保できるわけではありません。15分しか確保できない日もあれば、1時間確保できる日もあるでしょう。トレーナーに言われたメニュ、レッスンでおこなっ…

Q2123.花粉症対策についてのアドバイスを。

A.毎年のことですが、花粉症は我々歌い手にとってかなりの天敵です。目がかゆくなるくらいは何とか我慢できますが、鼻水が止まらないのは話になりません。吸気をおこなうのにも音を響かせるのにも鼻腔はかなりの働きをしてくれます。それが全く使えないと…

Q2120.レッスンを無駄にしないためには。

A.どこでレッスンを受けている時でも、常に本番の意識を持って欲しいと思います。本番で上を向きすぎていたり、下を向きすぎたりということはありえないでしょう。練習でできないことが本番でできるということはありません。仮にできたとしてもそれは実力…

Q2121.歌はまず脱力からですか。

A.歌というのは時として力がいります。息のスピードだったり、腹筋、背筋の支えであったりです。しかしそれはあくまでも力が抜けている。つまり脱力しているから力も入れることができるのです。つねに「力んでいる」体では「力」は入れられないのです。力…

Q2118.歌う前に喋る声に気をつけるとは、どういうことですか。

A.歌ということの行為を考えると大元は話し声です。人間は抑揚をつけたりするとしぜんに音に高低がついてしまい、それを記号化したのが音符です。ですから本来は歌声と話し声が違うのというのは、ありえないわけです。歌声だけを響かせようと思っても本末…

Q2119.レッスンをうまく活かすには。

A.率直にいうと、1レッスンを大事にしてほしいです。たった一度のレッスンから世界が変わることもあるかもしれません。それには我々トレーナーの責任も大きいですし、我々も日々前進していく必要があると思っています。しかし、我々トレーナーをいかに使う…

Q2116.効率的な鼻呼吸を身に付ける練習法はありますか。

A.まず第一に鏡を見ながら呼吸の練習をしましょう。吸気の際、肩が上がっていないかをチェックしてください。肩が上がってしまうということは、腹式呼吸になっていない可能性が高いです。力みが出ている証拠です。 次に、吸気の際「スー」「ズー」といった…

Q2117.顎を引くと肩に力が入ってしまいます。

A.なれないと難しいかもしれません。顎を引くというよりも姿勢を正そうと思った方がよいかもしれません。骨格上、顎が前に突き出ている時は、背骨は曲がった状態になりやすいですが、顎が引けている状態だと背骨は真っ直ぐになりやすいです。これはモデル…

Q2114.よい声は話し声から変えるのですか。

A.歌というのは元をたどると話す言葉から始まりました。遠くにいる人に声を聞かせよう、より大きな声を出そうという観点が歌の始まりです。例えば山に登って「ヤッホー」と言ってみたり、遠くの人に「オーイ」と叫ぶと普段の話し声よりも高いキーで声を出…

Q2115.CDと生の音を聴くのと、どちらがよいですか。

A.CD録音されたものを聴くのではなく、なるべく生のライブを多く聴きましょう。録音されたものは、その人本来の声よりも機械やマイクでかなりデフォルメされています。バックミュージックとして流しておく分には全然かまいませんが、何か技術を盗もう、…

Q2112.肉体的な知識は必要ですか。

A.声を勉強する上で肉体的な知識は知っておいて困るものではありません。日本ではあまりやられませんが、欧米では音大の授業の中に解剖学があります。当然、喉周りの筋肉や器官の勉強もするわけです。何故、甲状軟骨(喉仏)は男性女声で形がちがうのか、…

Q2113.本番に勝る訓練はないと思われますか。

A.どれだけ訓練を積もうと、実際の本番でうまくいかなければ意味はありません。本番でどれだけのパフォーマンスをできるかということは、当然日ごろのトレーニングにかかっていますが、本番で実際最大限のパフォーマンスができる人というのは少ないのでは…

Q2110.喉を使うのと休めるのと、どう考えたらよいでしょう。

A.基本的に若い時には多少の無理をしてでも訓練したほうがよいと思っています。しかし、本当に喉を痛めた時、急性喉頭炎、声帯結節、ポリープなどは無理をしないほうがよいです。むしろ休めることを第一に考えたほうがよいでしょう。嘘も方便といいますか…

Q2111.声帯結節、ポリープなどは自分の力で直らないのですか。

A.たぶん、無理なので専門医に治療してもらい指示に従った方がよいでしょう。この時、普通の耳鼻咽喉科ではなく、声や喉の専門医に診てもらったほうがよいです。普通の耳鼻科だと必ず少しのことで休めと言われます。しかし歌手は、次の日も歌わなければい…

Q2108.声を出すときに、息を背中側の骨盤に送るイメージについてですが、息を下に送りながらも上の方で回し、かつ遠くに吐くということでしょうか。

A.あまり難しく考えないことです。難しく考えると、体も固くなってきます。声はバランスがとても大切です。「息を骨盤に送るイメージ」といわれたら、他のことは考えず、それのみに集中してみましょう。(♭Σ)

Q2109.声が裏返るのが恐いのですが。

A.誰しも声が裏返ってしまうことは恐いですし、恥ずかしいと思うでしょう。しかし、トレーニングにおいては、それは仕方がないことと考えたほうがよいです。逆に裏返るのを防ごうと喉を絞めて力んでいては、将来的にもっとよくない方向に行ってしまうこと…

Q2106.「u」の発声を練習すると、歯と歯の間をあけることによってできる頬袋?のような場所の空間に響いて、暗く汚い響きの声が出てしまいます。一応眉も表情筋も上に持ち上げているつもりなのですが、何か別の所を意識する必要があるのでしょうか?

A.息を吐きすぎているのだと思います。「u」の訓練は、発声よりも呼吸がメインなので、音色はあまり気にしないでよいです。声は結果なので、音色よりもフォームを気にしましょう。(♭Σ)

Q2107.地声の声域が伸びるとすれば、例えばどんなトレーニングが必要でしょうか。

A.あなたの年齢では、声域はまだ判別できません。高音は声楽の場合、ある程度決まった音があるのでわかりやすいのですが、ポップスの場合、キーを変更できるので、その人にとって高音ならそれでよいのです。要は出し方です。出し方で高音は出るようになり…

Q2104.声を強くや高く出そうとすると、お腹に力が入ってしまいます。息を強く吐くにはお腹ではなく、どこを使えば息を強く吐くことができますか。

A.高い音に限らずお腹の力は必要です。歌というのは、ある程度の力は必要です。 しかし、力というのは脱力しているから入れられるのです。力んでいるといわれたら、固まっていると思ってよいでしょう。まず、レッスンでやったことを反復して行ってください…

Q2105.ハミングのときに抜けてしまう感じがするのですが、それをなくすにはどうしたらよいですか。

A.息の上にハミングをのせる感覚をつかみましょう。レガートに歌うことを忘れずに。(♭Σ)

Q2102.音質を変えずに、高音を出すにはどうしたらよいですか。

A.前に出していくことです。声が奥に引っ込んでしまったり、アゴに落ちないように気をつけてください。(rf)(♭Σ)

Q2103.ブレス時にリラックスできると、声をだすときにかなり楽に高音までだせるのですが、ブレス時になかなかリラックス(脱力)できません。

A.体を動かしながら発声練習しましょう。体が少し動くだけでリラックスできます。(♭Σ)

Q2100.これが自分の声だ!”と気づき、腑に落ちたのはどのような瞬間だったのでしょうか、だんだんにでしょうか。

A.歌の勉強をはじめて20年近くたちますが、「これだ!わかった」と思えたのは2回しかありません。そのための訓練はしてきましたが。(♭Σ)

Q2101.声を裏返らなくするには、どうしたらうまくいきますか。

A.体で覚えるしかありません。支えの問題かも知れません。(♭Σ)

Q2098.声楽家として、トレーナーとしての自信はどのように養われたのですか。

A.声楽家としても、トレーナーとしても、まだまだと思っています。毎回毎回が勉強の連続です。声楽家は先生とお客様に、トレーナーは生徒に育てられます。(♭Σ)

Q2099.自分を瞬時にリラックスさせるために、どのようなことをされたり、気遣われるのでしょうか。

A.ことばは悪いですが、「ハッタリ」をかますことです。いろいろ考えながらでは、何もうまくいきません。(♭Σ)

Q2096.息を瞬時に多く吸おうとすると、吸う音が出てしまいます。音をさせまいとすると、量が吸えなくなってしまいますが、音をさせない方がよいのでしょうか。

A.音はたてない方がよいのですが、しぜんに入ってくる呼吸を学んだ方がよいでしょう。(♭Σ)

Q2097.深い声とこもる声の違いは何でしょうか。

A.深い声はしぜんな声です。こもる声は、自分で作ってしまっている声です。(♭Σ)

Q2094.「ウ」の母音を行うとあごに力が入ってしまいます。高音もあごで声をつくってしまいます。あごに力が入らないようにするには、どうしたらよいですか。

A.支えの場所を変えることです。あごで支えていることを、あまり意識せず声を出してください。その際、力が入っても、あまり気にせず、お腹や背中を意識しましょう。(♭Σ)

Q2095.あごを引くと肩に力が入ってしまいます。声を出したときの胸やお腹はどんな状態がよいのか知りたいです。

A.あごを引くというよりも、姿勢を正そうと思った方がよいでしょう。正しいきれいな姿勢だとお腹に適度な緊張があると思います。その状態になれましょう。(♭Σ)