発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Q3308.語りかけるとは?

A.まず台本があるとします。そしてその台本を読みます。一所懸命に読みます。どうでしょうか?読むことに集中しすぎて、ただ読んでいるだけになっていませんか?もちろん正確に読んだり、よい声で読んだりすることは大切ですが、読むだけでは相手に思いを…

Q3309.よく耳を肥やすと仰いますが、どうしたら耳は肥えますか。

A.曲を聴く時に、「良い声だな」または、「上手だな」と思ってただ流して曲を聴く事は、耳を肥やす勉強にはなりません。必ず楽譜を開き、歌っているか歌手がどの高さの位置でパッサッジョをして、どの位置でアクートして、(言い換えると、どこまでを胸の…

Q3307.「学ぶ」とは、どういうことですか?

A.「学ぶ」とは、自分を知ることでもあります。そして自分を知るためには、謙虚な心で、まじめに勉強していくことです。当然と言えば当然なことなのですが、これがなかなかできないのも事実です。まず謙虚さですが、レッスン等を行なっている際には、自分…

Q3306.低音がなかなか安定しません。低音を練習する際のわかりやすい最終的な効果、目標設定等、なにかわかりやすい方法があれば教えていただけないでしょうか?

A.低音部が安定するには時間がかかります。もちろん練習をしないでいたら伸びませんが、練習を続けていけば、必ず安定するようになってきます。しかし時間がかかるため、その間肉体的にも精神的にもバランスを取り、ある程度我慢も必要なのです。また今、…

Q3304.気後れして気持ちが引っ込むと、息がつまって声になりません。普段の会話でも、声をとることを気にしすぎて、話のタイミングが遅れてしまったりします。声が響いてくるまで待つというのは、意識しなくても正しく姿勢やポジションをとったり、スムーズにできるということでしょうか。それとも、技術的なことではなく、楽器である体そのものが、こりがなくなったり、筋肉がやわらかくなったりして、変わるということでしょうか。

A.声を出すにはまずリラックスと脱力、力を抜くことが大切ですが、初めはなかなかこの力を抜くというのが難しいようです。完全に脱力するといっても体を支えるための力はしっかり入っているわけですから、意識の集中を腹背筋のまわりにおいてお腹から声を…

Q3305.丹田呼吸をやっているとお腹の支えが強くなりますか。

A.斜複筋を引くっていう感覚が大事(恥骨から息が流れている感覚)息を吐ききるのと斜複筋を引くタイミングが上手く組み合わさるとよい。方法その1 四つんばいになって息を吐ききっちゃう時のこしが引ける感覚をつかむ。方法その2 足を45度に上げて百回…

Q3302.歌っていると、だんだん息が入らなくなってしまう。

A.無理に吸おうとするとどんどん苦しくなるので、ゆるめる。日常から気をつける。

Q3303.「O」の母音で歌うと響きが落ちないか。

A.「O」は他の母音と比べて落ちにくいが、油断すると落ちることもあるのでなるべく笑顔で歌って響きを落とさないようにする。

Q3300.自分の音程が合っているのか合っていないのかわからない。

A.方法としては何度も正しい音程を歌って、正しい音程をインプットさせる。

Q3301.のどを開く感覚が分からない。

A.少し上を向かせて開く感覚をつかみましょう。また、後ろもあける必要があるのですが、その感覚も分からないということなら、下を向いて後ろが拡がる感覚を覚えましょう。そして頭の頂点は背が1cm伸びた状態をイメージします。

Q3299.音程が定まらない、母音によって響きが違うがどうしたらよいか。また、息の吸い方がわからない。

A.響きを保つこと、そして「ウ」で歌うこと。息の吸い方はなるべく細く吸いましょう。

Q3298.練習している時や、バンドで長時間声をださなくてはいけない時など、あまり水分をとらない方がよいのですか。

A.長時間、歌うとのどが乾燥しますので、水分はきちんととったほうがいいでしょう。 ただし、やたら飲めばよいわけではありません。

Q3296.三連符を一つの流れにするのがつかみづらいです。発声の「マママ」も「マ・マ・マ」としか捉えられていないのですが、一つの歌声にするにはどうしたらよいのでしょうか。

A.「マママ」で歌う理由としては、三連符をすべらないようにするためなので、もし、滑らかに歌えないようであれば、「ウ」で歌ってみてください。そして、時々、「マ」で歌う練習もするとよいでしょう。

Q3297.アクセントを意識すると、どうしても音程に影響してしまい、不安定になります。アクセントは何のためにつけるのでしょうか。当然のものとして常に意識していった方がいいのでしょうか。

A.練習しているアクセントは、拍子を意識するためのアクセントです。常に感じてできたら、よいと思いますが、アクセントを意識しつつ、音程よくすることは、確かに難しいことです。ただ単に強くするのではなく、強拍は大事な音なので、体全体で、大事に歌…

Q3294.響きの確認の仕方はどうしたらよいのでしょうか。

A.頭に手を当てて、共鳴させようとしてみてください。もし、わからなかったら、首の後ろのつけねの骨に手を当てて、ビリビリくるように、歌ってみてください。

Q3295.自分の発声練習の録音を聞き返すと、音の移動(特に離れた音階への移動)が聞き苦しくスムーズでない。これは息の使い方の問題でしょうか。技術的な解決方法はありますか?

A.息というよりも、音の感覚の問題と思われます。例えば、「ド→ソ」がとれないのであれば、ド→レから練習してド→ミと、だんだんに音の幅を広げて練習してみては、どうでしょうか。

Q3292.レッスンで行ったジラーレの練習を個人でも行っているのですが、鼻腔にうまく空気が流れているのか、声帯で鳴らしてしまっているのか、自分でなかなか判断できません。レッスン時の体の感覚をたよりにやっているのですが、その他に何かよい判断方法はありますか?

A.ジラーレはやはり体で体得していくしかありません。表現も誤解をまねいてしまうので、一概に言えないです。ただ感覚としては軽いイメージをもって下さい。しかしこれも浮かせるということではないので注意してください。レッスンの時の感覚を頼りに試行…

Q3293.楽譜もなんとか読めるようになりましたが、細かい音符は鍵盤で早く弾けないので、ゆっくりやっているため、早く歌えないのですが、かまわないのでしょうか。

A.ゆっくりで構いません。できるテンポで、練習してください。

Q3290.ほほ骨より上で明るくと言われますが、もう一人の先生は下に深くと言われて迷ってしまいます。

A.まず、声をだすということになれて欲しいということがあります。俳優やタレントならば役柄上、低音や渋みのある声が必要ですが、日常会話でそれを意識すると顔が強張ったり、独りよがりに練習すると、のどを痛めることもあります。体の力が抜けた状態で…

Q3291.体を使うことと脱力することが両方出来ない。

A.脱力しなければ体は使えない。体を使うことは固めることではなく必要な筋肉を必要なときに動かせること。今は脱力して力まずほえない訓練をすること。

Q3288.集合住宅に住んでいます。あまり大きな声を出さなくても効果的な訓練ができるような方法は、どれくらいあるものでしょうか?また、そういう訓練だけに特化した本や小冊子のようなものはございますか?実際に大声を出す訓練はどこか外で行うとして、家用の訓練をまとめたものがあれば教えてください。

A.早口言葉なども効果的です。ゆっくりから始め、はっきりと「喋る」訓練もよいでしょう。唇よりも前で喋るつもりで明るい声を出しましょう。訓練だけの本もたくさん出版されています。福島先生が執筆されている本も分かりやすいので、お持ちのテキストだ…

Q3289.テキストでは、下へ下へと意識するようにとありましたが、レッスンで言われた頬より上で声にすることと、どう両立させたらよいのでしょうか。

A.まず下に下にと言う時、何を持って下と言うかを考えてみましょう。私の考えではいわゆる支えと言われるのはヘソより下にあると思ってます。そこが土台であり、そこからゴムで引っ張られる感じを覚えて下さい。その頂上が頬骨より上の鼻控です。鼻控から…

Q3286.息を一瞬でいれたい場所にいれる練習は。

A.まず鼻から「必要な量」だけの息を小さく・早く取る練習をしてみてはいかがでしょうか?その際、両方の肺が横に広がると、なおよいですね。

Q3287.音をスムーズに繋げることと、ストレートに出して行くことのバランスが上手く取れません。スムーズに繋げて行こうとすると多少なりともうねってしまう感があり、逆にストレートに出して行こうとすると音が切れてしまいます。こういった場合、どちらに重点を置くべきなんでしょうか。

A.スムーズさとストレート、どちらに重点というよりかは双方のよい部分を両方欲しいところではあります。ただ迷うようであれば、まずはストレートに出してみて(注:決して力で押し切る、という意味ではなく。)そこから、いかに丸みをいいバランス・いい…

Q3284.「ヴォーカルの達人-基本ヴォイストレーニング編-」の本の「CD12」のトレーニングで、声がかなり小さくなるところでは、のどが下がっている状態です。そして、そのまま音程を下げていっても、のどは下がったままです。この時は、とてもよい声が出ていると思います。他のレガートや「ハッ ハッ」などのトレーニングの際にも、のどを下げることを意識しながらするのは、よいことですか?それとも、のどを下げてトレーニングするのは、この「CD12」のトレーニングだけがいいのでしょうか?

A.のどを下げるというのもイメージなので、声を出すときにそういう状態になっていればよいと思います。意識したほうがよいかどうかは、その方が声が安定して出るとか、よい方向で出せるのであれば意識してよいでしょう。

Q3285.私は昔のソウルを歌う外人(特に、アレサ・フランクリン)など、とても良い声だと思っていて、目標にもしたいと思っています。でも、最近の外人バンドのヴォーカルの声は、発声が間違っている人も多いような気がします。私が発声がよくないと思っているのは、(アヴリル、sum41、グリーンディ、ルースター)です。売れてる、売れてないは関係なしで、上記の歌手の発声はあっているんでしょうか?

A.アーティストの歌は、作品がよければよいのですから、発声があっているとか、あっていないは問えません。発声が正しいかどうかというのは、定義によります。個別のアーティストの世界観からみるものです。たとえば、ピカソやダリの絵のデッサンは、間違…

Q3282.「突き出して」吐くということは、お腹と背中などの腰回りを突き出すイメージをもって吐くという解釈でいいのでしょうか?お腹を中心に力が入ってしまいますが、大丈夫でしょうか?

A.力が入るのはよくありませんが、最初はやっていてもよくわからないと思いますので、そういう実感が得られるまでは仕方ないこともあります。何に対しても、ムリに行なうとよくありません。お腹や腰が痛くなったりしたら、すぐに止めてください。くせをつ…

Q3283.頭声と胸声の使い分けはどのようにしたらよいのでしょう?

A.今の段階では、頭声は、頭部へ共鳴させる声、胸声は、胸にひびかせる声、と捉えてみてください。胸に声をつけるトレーニングや、中低音を中心に発声練習をやっているときは、高い音域が出にくく、高い音域でのトレーニングを中心にやっているときは、低…

Q3280.強弱をつける、高い音を無理なく出せるなどしぜんにできるようになるといいと思いますが、口の開きや鼻から抜けていくような声の出し方などを考えていると、わからなくなってきます。一つずつクリアしていけばいいですか?

A.まずは 一つひとつの課題に取り組んでください。ただ、課題はそのひとつだけではないということを頭に残しておくことと、ひとつを完璧に身につけてから次の課題に取り組むのではなく 、頃合を見て順番に課題を変えるようにしてください。

Q3281.息を吸ったら、お腹、腰回りなど全体がふくらむ感じになり、突き出して吐くと、多少お腹の上の部分がへこむ感じになりますが、これでやり方はあっていますか。

A.実際にみてみないとわからないこともあります。息を吸うときにふくらみ、吐くとへこむというのは、体のしぜんな動きです。突き出すのも、トレーニングの一環ですが、発声や歌とは切り離して、動きとして考えてください。