発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

Q4764.日本の歌は、創造性とパワーに欠けていませんか。

A.一般的に、日本の芸能の伝わり方は学ぶ=まねぶの要素が強くあります。継承する人はいても、専門の研究者はあまりいなかったし、一度成立すると新しく未知なことを試み、革新することも少なかったのです。音大も、今となっては、西欧音楽の技術を伝える…

Q4765.理想の声を目指すためにすべきことは。

A.朝から意識して使うように心がけるようにしましょう。それには体と心を起こすことです。朝起きたら深呼吸をして柔軟体操をします。体を動かしながら、息をゆっくりと大きめに長く吐くようにします。次にハミング、さらに自分の好きな歌や朗読、あいさつ…

Q4760.声がハモるとはどういうことですか。

A.音声には、いろんな音が含まれています。ある音を基準(基音)としたときに、その上にそれを豊かにする他の音がのっています。音は空気を振動させて伝わります。1秒に振動回数が440回だと、ピアノのまん中のドから右にあるラ(一点イ音)になります。ド…

Q4761.欧米と日本では、拍と長さの関係はどう違いますか。

A.クラシック音楽には、拍そのものに強弱の概念があります。それに対し、邦楽などは2拍で「表間」「裏間」といわれるように、音の長さの単位を表わします。しかも、強弱もビート感も、それほど明確でないわけです。強弱は、音楽のメリハリ、アクセントに…

Q4762.具体的に自分の声を変えるには。

A.今の自分の声と、その改善目標を揚げてみましょう。たとえば「かたく、低くこもった声で、ときにヒステリックに裏返る」を「クリアな歯切れのよい声で、聞いていて温かみのある声」にしたい、などという明確な目標を立てることです。(♭ё)

Q4757.風呂場では、なぜ歌がうまくなったように思えるのですか。

A.風呂で歌がうまく聞こえるのは、狭くて壁が固いので反響もよいからです。歌う方もリラックスしているので、うまく聞こえている気がするのでしょう。実際のところ、風呂場での歌は、口内に湿気が入るため、あまりよくはないのです。歌というものは、高い…

Q4758.日本語のことばのトレーニングでは、リズム感はよくなりませんか。

A.ことばのトレーニングを、ことばを早く間違えずに言うために行っているだけでは、よくなりません。一つの流れでその世界を相手に伝えるために、口先が無意識にことばを刻みながら動くようになるところまでやると変わってくると思っています。(♭θ)

Q4759.すぐによい印象になる声の使い方とは。

A.今の自分の声と、その改善目標を揚げてみましょう。たとえば「かたく、低くこもった声で、ときにヒステリックに裏返る」を「クリアな歯切れのよい声で、聞いていて温かみのある声」にしたい、などという明確な目標を立てることです。(♭ё)

Q4754.共鳴体とその性質について教えてください。

A.筒の中にいろんな周波数の音を通してみると、ある周波数だけが中で共鳴を起こし、出口からはその強められた周波数が出てきます。ほかの周波数の音は弱められてしまい、出口では聞き取ることができなくなってしまうのです。どの周波数が弱められ、どの周…

Q4755.日本語の歌をリズミカルに歌うのは無理なのですか。

A.そんなことはありません。カラオケでもかまいませんから、日本語や英語のラップに挑戦してみましょう。(♭θ)

Q4756.私の理想の声のイメージをつかみたい。

A.自分の声がどのようになったらよいのかについては、少しずつ明確に具体的にイメージしていきましょう。どのような声があり、それらの声はどのように他人に働くのかを知るには、他人の声について、自分がどう思うのか、どう働きかけるのかを知ることが、…

Q4751.固有振動数とは何ですか。

A.すべてのものには、それ特有の固有振動数というのがあります。ある音を出すと、それでドラムのハイハットを振動させて音を鳴らすことができます。これはハミングでもできます。ただし、振動するところをみつけたら、そのピッチをキープしなくてはなりま…

Q4752.どうも日本人の歌であかぬけないのは言語のせいですか。

A.それもありますが、歌い手の声の深さがないことや音のリズム、グルーブの感覚の鈍さによるものと思います。それは日本語で歌った外国人の歌を聴くと、それほど悪くはないことでわかります。深いところでことばを一つに捉えてから、センスよく自由に音を…

Q4753.すぐによい印象になる声の使い方とは。

A.語尾をはっきりと切る ・トーンを上げすぎない ・メリハリをつける ・同じ音質で話す ・感情的なときほど低く抑えるなどが必要です。これらのことに気をつけるだけでも、あなたの声がまわりに与える印象は大きく変わってくるでしょう。(♭ё)

Q4748.共鳴しやすい条件とは。

A.人の喉や口や鼻が音の蓄音機のラッパのような形をしていれば理想的な共鳴腔となるでしょう。しかし、口も喉も鼻も発声のためにある器官ではないのです。そこで、声楽ではできるだけ、この理想形にもっていこうとしているわけです。オペラ歌手の歌う顔な…

Q4749.日本語を欧米のリズムに合わせてつけかえるのは難しいのですか。

A.日本語の歌の難しさは、日本語を欧米感覚のリズムにのせるため、ことばを強弱アクセント、メリハリ(グルーブ)に無理に移しているための不自然、わかりにくさなどにありました。頭打ちが日本語の歌の特徴だったのに、表拍に、ことばがのることが少なく、…

Q4750.高い声、低い声のメリットとデメリットとは。

A.高い声を好ましいと考えがちな日本人の場合、のどにも相手にもよくない、カン高い声やキイキイ声の人が多く見受けられます。一方、低い声を出す人も、単に低いだけで、聞く人の心に訴える魅力的な響きにならず、もごもごとした聞き取りにくい声がほとん…

Q4745.共鳴するというのはどういうことですか。

A.弦を弓でこすれば音は出ますが、かすかな音で、それだけでは聴衆には聞こえません。この小さな音を共鳴させて大きくしているのが胴の部分です。声も同じで、声帯が振動するだけでは、とても聞こえません。それが咽頭、口、鼻などに共鳴して伝わると、大…

Q4746.日本のリズムと音感の特色について知りたいです。

A.日本の伝統音楽には、床に落としたピンポン玉がだんだん細かくなるようなリズムの圧縮があります。日本語は、1拍の音の長さと強さが同じアクセントのない8分音符のようなのです。ひびきについては、日本の鐘は不協和「ゴーン」とうなりが長くつながる…

Q4747.人前で声を出すときに備えるべきことは。

A.声を万全な状態にしておくことが必要です。とりあえず、自分が持っている声、使っている声を見直してみましょう。(♭ё)

Q4742.頭声と胸声との違いについて教えてください。

A.それは、体感でのものなので個人差があります。高い声、低い声の響く感覚と考えた方がよいかもしれません。もし、区別するとしたら・頭声は、声帯が引き伸ばされ薄い 輪状甲状筋が主 ・胸声は、声帯が厚い 甲状披裂筋が主(♭ф)

Q4743.欧米の人とのカウントの出し方の違いを教えてください。

A.欧米人とのカウントの感覚の違いを述べます。彼らはボールのドリブルは、手に戻ったときに「1」「2」「3」「4」とカウントするし、腕立て伏せ(プッシュアップ)は腕を伸ばしたときにカウントします。体操も「1231」「1232」「1233」「…

Q4744.実際、相手に好印象を与えるために目指すべき声は、どんなところですか。

A.魅力的な声、あなたの伝えたいことが思い通りに、それ以上に伝わる声なのです。そのために、声をうまく扱えるようにするのです。声が扱えるようになるということは、第一に、より大きく強く高く出せることです。さらに、声がしっかりと統一されて、かす…

Q4739.合唱団で頭に声をひびかせろと言われるのですが、うまくできません。

A.多くの人が、共鳴というと、頭のてっぺんや眉間など、頭声だけにひびかせようとしてしまいます。特に前頭洞や上顎洞は広くて、頭を叩く音がひびくくらいなので、発声練習でも、眉間や頬骨に共鳴させるとか、共鳴を集めるという指導方法がよくとられてい…

Q4740.欧米の人のリズム感との違いとは何ですか。

A.今の日本のポップスが欧米寄りですから、向こうのリズムを学ぶことが必要です。日本人の好きな「ヨイショヨイショ」は、ダウンビートです。もちつき、お手玉、モミ手、四股と、すべて叩きつける感覚で、はねあがる感覚に欠けます。ヨーロッパ、アフリカ…

Q4741.声を聞いてわかることはなんでしょうか。

A.声を聞くだけでも、あなたは相手の気分や、健康状態などがわかりますよね。自分に対してどう思っているのか、なども探れます。その人の優しさ、知性までも、声である程度わかってしまいます。もちろん、声も演じられますから、真偽がどうかは定かではあ…