発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.スピーチで、聞き取りやすい発声とはどんな声ですか。

A.声にもよい声、悪い声、があります。人はそれぞれ個性的な声をもっています。その中でも、よい声や悪い声といわれる場合があります。それらは、どう違うのでしょうか。プロとして使える声と、そうでない声はどう違うのでしょうか。これは、プロの声と表…

Q.参考にするとよい声とはどんな声ですか。

A.日本人は、声について恵まれているとは決していえません。その点、外国人の声は、声そのものの魅力や表現の点で、とても参考になるでしょう。体から自然と楽に出ているクセのない声をたくさん聞くことです。それとともに、多種多様な声の魅力を感じ取っ…

Q.声には、たとえばどんな声があるのですか。

A. A.プロの声 ・俳優、声優 ・歌手(オペラ、ジャズ、ゴスペル、ポピュラーなど) ・アナウンサー、タレント、ナレーター B.いろいろな声 ・外国人の声 ・世代の違う人の声 ・異性の声 C.独特の(クセのある)声 ・物売りの声 ・感情をあらわにしている人の声(…

Q.声の分野について教えてください。

A.幅広いジャンルの知識が要求されるものとして「ことばの科学」によると 生理学/音響物理学/音声学/解剖学/心理学/言語学/発達心理学/認知科学など。 特に日本語音声学は、基礎的なことになります。詳しくは、日本語教師のための音声学や聴覚療法…

Q.声を学ぶメリットとは何でしょうか。

A.声を学んで得られるメリットを考える ・相手の本心を見抜ける ・危機を脱することができる ・相手の誤解を解ける ・相手の怒りを鎮められる ・相手を説得できる ・相手に好感をもってもらえる その他( ) どれも人生、仕事、恋愛にとって、とても大切な…

Q.声の可能性とはどんなものでしょう。

A.私は、声の勉強は社会に出ても充分に生かせるものだと思っています。演劇などの訓練も同じですが、学校でも、仕事においても、よほどストレートに声の技量は、生かせるものと思っています。人間関係や恋愛、仕事に、そのまま役立つからです。まさに魔法…

Q.欧米と日本の音楽の音声の違いは何でしょうか。

A.欧米:日本 子音/息 シャウト、統一音声、ハスキー、ミックス: 母音/声 低・中・高音域 単―音声 息→子音→音色(共鳴](拍)強弱→リズム サウンド 声→母音→ひびき:(発音)高低→メロディ ことば 価値 インパクト・パワー、テンション:心地よさ、ストー…

Q.日本語では、息をあまり吐かないのですか。

A.日本語は、英語などと比べて肺からの空気圧をあまり必要としない言語です。「have」という単語を日本人がそのまま発音すると、「habu」になってしまいます。「have」と発音するためには、腹筋でしっかりと空気を吐き出さなければなりません。英語を発音…

Q. 日本語は、英語などより体を使わないことばですか。

A.声や息の深さも関係あります。英語は唇や舌で息を邪魔して出すようなことばです。当然、日本語よりも、体から出すことが求められます。深い発声の上に声をのせると、ひびきも深くなり、長いことばも一息でいえます。日本語のように一つひとつのことばが…

Q. ビブラートがよくないのですが、どうすればよいですか。

A. 歌では、ビブラートをかけるということを、よく耳にしますが、声楽ではビブラートはかけるものではなく、よい声が出ているときに、自然に声に付随してくるものと考えています。クラシックでも、楽器になると、弦楽器などに代表されるように、弦を押さえ…

Q.名人の話とは、どういうものでしょうか。

A.話の名人は、話を立体化し、聞き手にその形式の美を快く感じさせるところまで気を配っています。そこまでは無理でも、話す以上、どんな相手でも、あなたの話に耳を傾け、熱心に聞こうとする気にさせておくことは必要です。だから、話し手の人柄そのもの…

Q.話し上手としての評判をつけるには。

A.話をしながら、その信頼性をつけていくしかありません。話の出だしで、「こいつはおもしろそうだからもっと聞きたい」と引き込むことが大切なのです。そこから、話は、聞き手の期待を裏切らないようにして、話が続くに従って、高めていかなくてはなりま…

Q.話で一つのことを伝えればよいとはどういうことですか。

A.「すべて話して伝えるのは無理、一つでも相手の心に届けばよい」わけです。「え、たった一つでいいの?」というあなたは、たった一つでも、しっかりとメッセージを届けることができ、皆が聞きほれるようになってから、次のことを考えればよいのです。聞き…

Q.信頼される声を出したいのですが、教えてください。

A.信頼される声のトレーニング 「わかりました」 「承知いたしました」 「失礼しました」 「ありがとうございました」(♭б)

Q.仕事の声力の診断をしてください。

A.あなたの仕事における声力を、次のチェックリストで診断してみましょう。 □自分の仕事での声に自信がある。 □あいさつは自分からする。 □相手に声でよい印象を与えている。 □誰にでも声をかけるのが、苦ではない。 □自分の声を仕事に生かせている。 □自…

Q.声から世界を広げるためには、どうすればよいのですか。

A.自分の関心をもつことからアンテナをたくさん立てると、多くの情報が集まります。わからなければ一つから始めたらよいでしょう。ソバが好きなら、ソバに詳しくなりましょう。そこからすべて始まります。 声について関心をもつと、世界があらゆる方面に拡…

Q.その文化は今も続いていますか。

A.現代においては、いろんな文化の影響を受けているので、必ずしもそうとは言い切れませんが、それは今でもどこかに継承されているように思います。日本人は元来、音声で表現されることを嫌う国民だと私は思っています。大きな声を使う人のなかに威張って…

Q.西洋の音声教育について教えてください。

A.一例としてあげます。英国の『話すことによって学ぶ』という考えのもとには、『話すことと聞くこと』が中心的な役割を担っているということがあります。 英米人の母親は子どもにできるだけ詳細に話させるように努めるのに対して、日本人の母親はあまり詳…

Q.日本人と外国人との音楽にまつわる違いは何でしょうか。

A.日本人:西洋人(の対比) 1.姿勢 猫背:まっすぐ 2.呼吸 浅く弱い(鈍い)、短い:深く強い(鋭い)、長い 胸(式)の上部、胸の下部:さらに胸式(横隔膜中心に) 3.発声 甲高い、浅く平たい:低く太い(高くとも)、張り、響きあり のど声、声量小:胸声、ハ…

Q.発声のことで悩んでいます。いい発声ができているとき、体や喉はどうなっているのでしょうか。

A.声のことで、悩んでしまったときに、一番大事にしていただきたいことは、頭で考えずに、まず、体を動かしてみるということです。悩んでいるときに陥りやすいのは、頭で考えすぎて、以前、自然にできていたことが、考えすぎゆえにできなくなっているという…

Q.練習で腹を意識して歌うには、どうすればよいですか。

A.歌を歌うときに肩が上がってしまう人、胸をあげるようにして呼吸をしてしまう人がいらっしゃいます。腹式呼吸をパフォーマンスの中で使うことは難しいことだと思いますし、下腹を意識して歌うのも、なかなか難しいことと思います。 それでもトレーニング…

Q.喉を開けるように言われるときと、開けないように言われるときがあるのですが。

A.多くの方を見ていると、次のような傾向がよく見られます。初心者の方は、喉の開きが乏しく、口蓋が下がっていて、喉の奥が狭いまま発声していらっしゃいます。そのため、声帯で作る響きを、増幅させることはできず、音はとても響きの少ないまま発声してい…

Q.言いたいことを伝えるには、どうするのですか。

A. 話は、話し手の言いたいことが伝わって、完結します。 いくら話しても、それが伝わらないうちは、話は本当は終われません。そのまま持ち時聞が終わったら失敗です。だから、最終的には、話し手は、何にもとらわれず、とにかく思うことをしっかりと伝えよ…

Q.何かを相手の心に残したいのですが。

A.話というのは、右の耳から入り、左の耳から抜けていきます。それを相手の頭の中に留めておくのにはコツがいります。たくさんの情報を数として与える目的以外は、与えたい情報を繰り返したり、強調したりしないことです。3つの大切なことを言うのに、10の…

Q.話の伏線とは、何ですか。

A.表現とは、人の「何か」を動かすために行なうものです。だから、その「何か」を動かすことに目的を置くことです。情報や内容そのものにではなく、それをうまく組み合わせて、伝えて動かすところに目的があると考えましょう。 そのためには、単に事実を羅…

Q.信頼される声、安心感を与える声になるには、どうすればよいですか。

A.人生や仕事にはいろんなことが起きます。あなたは、仕事があるたびに慌てふためく人と、沈着冷静に対処する人と、どちらを尊敬しますか。どちらになりたいですか。言うまでもなく、後者ですね。そういう態度をとってみるところからスタートです。大きな…

Q.声で内面のどこまでわかるのでしょう。

A.声は、その人の心の内を正直に表わしてしまいます。ドキドキしていたら上ずって、あがった声になります。怒っていたら、怒気を含みます。相手が嫌なら、そういうつもりがなくとも、皮肉や反抗的なニュアンスが入ります。 聞いている人は、あなたの声で判…

Q.キレそうなときには、どうすればよいのでしょうか。

A.明るく朗らかな声で「わかりました」と受けとめましょう。がまんできないときに、落ち着いた低い声で、ゆっくりと、「失礼しました」と受けとめましょう。相手を殴りたいようなときでも、何か感謝すべきことを思って、「ありがとうございました」と受け…

Q. 日本の環境も影響しますか。

A.日本人の住まいは、木と紙の家でしたから、壁に耳あり障子に目あり、大きな声はタブーでした。 たとえば、石やレンガの家なら、壁に耳をつけても、何も聞こえません。しかも、天上が高く、広い家では、声をひびかせなくては伝わりません。からっと乾燥し…

Q.日本人の性格や体格も関係しますか。

A.日本人は農耕民族で、体も小さかったし、大声は必要ありませんでした。声を張り上げなくてはいけない危険も少なかったからです。そんなことで、私たち日本人は、あまり声を使わなくなったのです。体格だけでなく、頭蓋骨、あごの形も欧米人とは違います…