発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.心を無にしたいと思うのですが。

A.その気持ちはわかりますし、邪念や余計なことは考えない方がよいのは、確かです。しかし、「無にしたい」と思うのも、邪念です。考えるべきことに集中して考えたり、楽しいことに無我夢中になればよいのです。方法としては、呼吸に集中してみるというこ…

Q.褒め言葉がうまく出ません。

A.相手の褒めたい能力を定めます。英語力、プレゼン力、アイデア力、体格、貫禄、肌、声など。それを「何をしたら、そんなにいい○○になるのですか」の○○に入れます。「何をしたら」は、「何を食べたら」「何を使ったら」でもよいです。

Q.難しい話を簡単にするためには、どうすればよいですか。

A. これは例え話をすることです。専門用語は使わずに、形容をオノマトペで行います。子供にどこがどう痛いか聞くとき、「頭がズキズキする?それともガンガン?」とか聞きますね。これをオノマトペ以外で表現するのは難しいですね。

Q.「緊張しないように」と考えるほど緊張します。

A.「緊張していない」と自己暗示にかけるのは、緊張を促します。反対に、「緊張している」と認めて、そこから呼吸を深く強く吐くとか全身に力を入れて抜くとか、フィジカル面からメンタルを解放していきましょう。

Q.エンターティナーとして、もつべき精神はどんなものですか。

A.人を楽しませるのですから、アホになれることでしょう。賢い人のすばらしいことばを聞くと、勉強になるし、尊敬されるかもしれませんが、楽しくはなりません。楽しいのは、一緒にアホなことをしたりみたりするときです。

Q.スベったときはどうすればよいのですか。

A.「スベりましたか」とか「スベりましたね」と、その状況を把握していることを伝えましょう。シーンと静まり返ったあと、怖いほどシーンとしてしまった、その間を大事にとって、言ってみるとよいでしょう。そこで「ついてこいー!」となると、難易度が拡…

Q.講師なのに、知らないことを質問されたら、どう答えますか。

A.中途半端に答えるよりは、「忘れました」「ググってください」でよいでしょう。おかしな質問なら「勉強不足ですみません」で切り上げます。もちろん、内容が専門分野でしたら、「少々あいまいなので、後ほど、確認してからお知らせします」と誠意をみせ…

Q. 長く芸能の世界でやっていける秘訣は、何でしょう。

A.私のみている限りでは、一人前の人としての品のある言動や気配りです。どんなバカをやっていたとしても、大人の品格みたいなものがみえる人でしょうか。

Q.話材、雑談のテーマに苦労します。

A.相手と共通するテーマがよいのは、言うまでもないことですが、何かを切り出したら、それと関わりがあることを広げていくことです。具体的には、となると、相手に聞くとよいと思います。 「最近、疲れがちで、体力づくりを始めたんですが、何かやっていま…

Q.聞いている人が、自分の話にどのくらい関心をもっているのかわかりません。

A.そういうときは、素直に聞けばよいでしょう。「うまく話せていないかもしれませんが、ここまで伝わりましたか」と聞いてみましょう。私は、関心をもっているふりをして聞いている人の方が怖いですね。

Q.気合をいれつつ、リラックスを兼ねられる方法はありますか。

A.「三時のヒロイン」のネタの「アッハーン」でよいでしょう。 気がつくと出ている、ため息は、よくありませんが、自ら強く吐くのは、よいトレーニングであり、リラックス法になります。

Q.なぜ、お笑い芸人は、芸能界で重用されているのですか。

A.お笑い界は、縦社会で、しつけなども厳しく、若い人でもきちんとしている人が多いようにみえます。細かいところもバシッと注意されるからでしょう。挨拶でも歩きながらでなく止まって、腰や膝をそろえて挨拶するなど、基本ができている人が多いです。 そ…

Q.センスに欠けると思います。プロになれますか。

A.センスには、才能のようなところがあります。スキルは、努力次第で身に付きます。センスがゼロでは問題外ですが、そこが足りなくても、時間をかけて、努力で得たスキルは活かせるはずです。

Q.過呼吸は、過換気症候群と同じですか。

A.過呼吸は、息の吐き過ぎで、血中の二酸化炭素が不足し、アルカリ性にブレるので息が止まるのです。しかし、脳は、それに対して無理に吸おうとして吸い過ぎてしまうのです。血管の収縮と手足の痺れが起きます。 これがメンタルの原因で起きるのが過換気症…

Q.ヴォイトレでメインにしているのは、何ですか。

A.私は、声の再教育として、姿勢、呼吸、発声を3つの中心課題としています。

Q.気虚と言われました。

A.それは、気の不足です。小さい声で、息もあまり吐かず、吸わない人にみられます。息切れしやすく、胃腸の動きも悪く、メンタル的に弱く、フィジカルは疲れがちで、重くだるいのです。

Q.ストローや口をつぼめて息を吐くトレーニングは、効果的ですか。

A.吐く息の流れを意識させるために、そうした抵抗を与えて自覚させるやり方があります。この場合、頬に力が入り気道も緊張することが多いのです。私としては、特別な目的以外では、お勧めはできません。

Q.肩が凝ります。

A.頸肩腕症候群といいます。背筋が弱いと、猫背になり、腕も前に出すぎます。目の疲れ、ストレス、運動、栄養、便通など、さまざまな原因がありますが、柔軟運動や呼吸法などで解決できたら理想的です。 鎖骨と肩の骨の交わるところのでっぱりをさすってみ…

Q.ぎっくり腰が怖くて、くしゃみができません。

A.くしゃみや前かがみのときに、ぎっくり腰になるのは、胸郭の下の方と背骨まわりの筋肉が硬くなっているからです。息を止めて力を入れたり重心を移動させなかったりすると、起きやすいのです。

Q.息は、吐き切った方がよいのですか。

A.目一杯、吸気するなら吐き切る方が入りやすいですが、発声で吐き切ることは、めったにありません。吐き切るとお腹が硬くなるからです。 せりふならともかく、歌では、そこまで使いません。

Q. ラジオ体操の深呼吸は、トレーニングになりますか。

A.胸を張って背中を反らすと、大きく息を吸い込むことができますが、呼吸筋のトレーニングにはなりません。胸椎と腰椎を使うのですが、横隔膜までは動きにくいからです。手をあげての吸気も同じです。どちらも柔軟運動として使う分には、よいでしょう。

Q.腹式呼吸とは、息を吸ってお腹を膨らませる感じですか。

A.前腹だけ動いていたらよいのではありません。胸郭の下の方が硬くなったり、腹横筋が使えなくなっては、横隔膜も大きく動けません。イメージとしては、下や横の方向へ入っていくのであって、お腹が膨らむイメージというのは、少し違います。

Q.胸の硬さをほぐしたいです。

A.力を抜くには、小さく揺らすとよいでしょう。さするのもよいのです。リンパマッサージのように、圧のかけ方を工夫してみましょう。胸郭が硬いと、胸が斜め上に上がり、肩が上がるのです。 胸郭をさすり、肋骨と肋骨の間の筋肉をマッサージします。胸郭の…

Q.赤ちゃんの成長をトレーニングの参考にできますか。

A.赤ちゃんは、泣くことで呼吸筋、横隔膜、腹膜筋のトレーニングをしています。脊柱まわりが整えられ、3カ月で首がすわり、6カ月で寝返りがうてます。その後、四つん這いからハイハイ、お座り、立つ、歩くとなります。 室伏選手の赤ちゃんトレーニングは有…

Q.首の運動を教えてください。

A. 首に後ろから両手をあてて、首を前後に動かします。次に、左右に動かします。胸鎖乳突筋に沿って、上から下へマッサージしましょう。鎖骨のくぼんでいるところに指をあて、首を横に倒すように動かします。

Q.呼吸と歩行との結びつきはありますか。

A.内臓のなかで唯一、呼吸筋群という骨格筋の働きが関与するのが、肺での呼吸です。 このエネルギー代謝は、コアトレ、メンタルトレーニングを兼ねます。 胸鎖乳突筋は、エラから変じたもので、肺や横隔膜と連動しています。息をするたびに、横隔膜と多裂…

Q.呼吸運動の準備として、知っておくとよいことは何でしょう。

A.胸郭まわり、背中まわり、首まわりの筋肉が、かたいときは、ほぐして整えましょう。老廃物の代謝も促します。 肋間筋1~4番は、内肋間筋と外肋間筋の両方が、4番以降は外肋間筋のみが関与します。胸郭の上は前へ、下は横へ広がります。

Q.「発声のとき、呼吸を意識してはいけない」と言われました。

A.筋肉は、意識を向けると収縮、緊張します。支えられることは大切ですが、発声は、呼吸や筋肉に注意を留めることとは別です。 筋肉がしなやかに動き、疲れないことが大切です。

Q.統合失調症とパーソナリティ障害を、どう見わけるのですか。

A.自分の秘密が漏れてしまう不安をかかえて来るのは、統合失調症です。 トレーナーを困らせるために来るのは、パーソナリティ障害です。 ときどき、専門家に聞いたり、そこへ行かせることがあります。DSM(精神障害の診断と統計のためのマニュアル)を参考…

Q.いるだけで疲れる人がいます。

A.人のエネルギーを吸い取る人をエナジー・バンパイアといいます。しかし、気にする方がおかしいとも思うのです。距離をとればよいだけのことです。話すだけで疲れる人も同じです。