発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.声がこもっているのを直す発音は何でしょう。

A.こもっている状態にもよりますが、dやZ等は、声を前に出すのを導いてくれるでしょう。

Q.ホを出すときのような口型というのが、発声の理想なのでしょうか。

A.あなたの発声と目的によりますが、耳の付け根から後頭部にかけての筋肉を斜め上方向に持ち上げると、共鳴しやすい状態になります。少し微笑むような感じで、鼻から息を吸うと冷たく感じるでしょう。

Q.軟口蓋はどのようにしてあげるのでしょうか。

A.大体は、あくびをするような感覚であげるとよいでしょう。舌で口の中の天井をたどっていってみてください。硬い部分から柔らかい部分に届くでしょう。それが軟口蓋です。

Q.口を開けて発声しろという先生、あまり開けるなという先生がいます。

A.あなたの状態によって、どちらの中になるのかは変わると思います。普段、あまり口をきちんと開けて発音していない人は、少し大きめにした方がよいでしょう。また、共鳴を意識したときに、口の中、特に奥は広くすることが必要です。

Q.発声練習では、喉が渇き疲れるような感じがします。

A.あまりよい発声練習ができていないということもありますし、回数や時間を多くして、休息を取らないと、誰でもそのようになります。そういう時は休ませましょう。発声練習は、必ずしも声を強くとか大きく高くするのではなく、身体と呼吸を介して、うまく結…

Q.発声練習のときの目的がよくわかりません。☆

A.発声練習で目的を作るのではなく、目的のために発声練習をするのです。ですから、レガートをていねいにする、呼吸の流れを感じる、スタッカートと呼吸を結びつける、ハミングで共鳴をていねいにするなど、目的をきちんと意識してみることです。

Q.発声の練習をしてると、どうしても身体が硬くなるようです。

A.そういう時は、柔軟体操したり、ストレッチをして、途中でも体をほぐしてみましょう。手を振ったり、足をぶらぶらさせたり、手足を叩いてみるのもよいでしょう。部分的に硬くなっている筋肉があれば、それを直接ほぐしてみてもいいです。胸やお腹、首や肩…

Q.音楽大学に進むためには、何を勉強するのでしょうか。

A.自分が専門とするもの、歌でしたら声楽の実技、楽典、新曲、副科実技が受験科目です。私立大学では、選択の場合もあります。受験要項をチェックしてみてください。国語や英語は必須だと思ってください。

Q.弱い声で長く伸ばしていると、ピッチが保てません。

A.最初から小さな声でなく、少しずつ声を小さくしていくようにしましょう。きちんと呼吸でキープしなければなりませんし、きちんと発声していかなければなりません。ハミングなどで徹底して練習して直すとよいでしょう。お腹の支えができてない人がほとんど…

Q.低い声が出せないのは、生まれつきでしょうか。

A.確かに、個人差があり、限界もあります。しかし、ある程度トレーニングで試していくと、処理できなくないということもあります。困った声や押しつけた声にしていると、本当に低い声の響きはうまく取れません。むしろ、低いほど、頭部に響くようなイメージ…

Q.大きな声で歌えません。

A.しっかりとした腹式呼吸、息をきちんと声に変えること、お腹でそれを支えること、効率的な共鳴をキープすること、いろんなことが絡み合っていて、大きな声で歌えるようになります。大きな声が出るからといって、大きな声で歌えるわけではないので注意しま…

Q.高いところでは音程がうまくいきません。

A.無理なとこで出そうとすると、必ず音程が気になります。その音に届かせようとするために、フレーズの流れが止まってしまうわけです。流れがなくなったところで、お父あてようとすると、その音に対し当たる当たらないようなことになり、歌としては、壊れて…

Q.長期間の休みの後に、歌い直そうと思います。気をつけることはありますか。

A.休みの前の時と同じように、テンション高く歌いすぎないようにしてください。本当であれば、呼吸などが浅くなっていますから、柔軟や呼吸のトレーニングを、しばらくしてから、声を出すようにした方がよいと思います。長い目で見るなら、12ヶ月、呼吸法か…

Q.練習していると、高い声から出なくなってきます。どうすればよいでしょうか。

A.大体は、無理な発声で、疲れが溜まってくるのが原因です。ですから、その前に休みを入れるととともに、正しく発声することです。声が掠れたり、割れたりするときは、発声法そのものを見直した方がよいでしょう。喉に力を入れて発声していたら、必ずこのよ…

Q.ハーモニーが決まらないのですが、何かよい方法ありますか。

A.まず、それぞれのパートの音の確認からです。次に、ピッチやリズムを厳密にチェックしましょう。後は、並ぶ事ですが、最初は向かい合って、お互いにチェックするとよいでしょう。フレーズごとに合わせてどこが問題かを探り当てましょう。

Q.コーラスでのパートがよくわかりません。

A.いろんなパートを試してみて、自分が出しやすいというところに落ち着けていけばよいでしょう。最初から決める必要ありません。ただし、人数比などで、違うパートに当てられてしまうこともあります。あまり無理がなければ、そこでの経験も勉強だと思ってよ…

Q.声がこもってしまっている気がします。

A.母音でいうとオが、それに近くなりますので、エやイで、練習するとよいでしょう。舌の位置が、ポイントです。舌根があがってはなりません。舌を脱力して、べたっとつけときましょう。口の奥を開けすぎるのもよくないです。声は回そうとせず、前に出すよう…

Q.1フレーズを歌い終わっても、お腹がへこんでおかしいのでしょうか。

A.息がなくなったらお腹がへこむのは当たり前です。横隔膜の動きは、しぜんであるべきであって、あまり無理に、固定しようと思っては、かえってうまくいかなくなります。

Q.舌やあごに力が入っている場合、手でほぐしてもよいのでしょうか。

A.ストレートなやり方ですが、場合によっては有効だと思います。頬を叩いて気合を入れるような人もいます。オーソドックスなやり方では、ストレッチや柔軟運動となります。ただし、口頭を下げるなどというのを、手で行わないようにしてください。下を平らに…

Q.発声のフォームとはどのようなものでしょうか。

A. フォームというのを口で説明するのはなかなか難しいので、そうでない例を出してチェックするとよいでしょう。例えば、舌や顎や表情が固まる場合、胸に力が入る場合、お腹がカチカチになる場合など、不自然な場合です。もちろん、練習のプロセスで、部分的…

Q.お腹から息を吐くという感覚がわかりません。☆

A. 息の吐き方を、ハァーという息と、スーという息と2つ比べてみましょう。ハァーの場合は、すぐに息が続かなくなりますね。口の中の温かい息が感じられると思います。それに対してスーの場合は、冷たい息ですが、細く長く続くと思います。この方が、お腹と…

Q.舌で固定した方が、高い声や深い声が出るように思います。☆

A. 固定ということの程度がよく分かりませんが、舌は自由にリラックスしている状態が好ましいです。発音にも使われるから、発声だけで考えるわけにもいきません。押しつけたり、こもったような声になっているとしたら、その固定は固めたという悪い癖になって…

Q.舌の力はどうやって抜けばよいのでしょうか。

A.リップロールや、らりるれろを使ってみて発声練習をしましょう。舌を出したまま、発声するのも、人によっては有効です。

Q.舌がどうしても、上がっています。

A.思い切って舌を外に出してから脱力するとよいでしょう。舌が平になっていると、喉の奥まで見えます。鏡でチェックしてみてください。特に高い音になると、上がりやすいので注意しましょう。人によっては、そういう歌唱が許される場合もありますので、原則…

Q.口を大きく開けるといわれて、顎が痛いです。

あごをガクンと開けると、あごがはずれたようになり、動きにくくなります。やりすぎると危険、顎関節症になりかねません。むしろ、頬を上げるようなつもりで、引き上げた方がよいでしょう。前歯を出したり口が尖るのはふしぜんです。

Q.鼻声になっているといわれました。

A. 鼻声にもいろんな原因がありますが、鼻詰まりを解消して、口と鼻の繋がるところを、きちんと息を通してみましょう。呼吸法によっても治ることがあります。

Q.歌っていると息もれが目立つといわれます。

A.息もれにもいろんな原因がありますが、まずは呼吸の問題、お腹できちんと支えられてないと、声帯できちんと声にできないことが多いです。腹式呼吸をしっかりとすることと、最初に声を出す時にていねいに扱うようにしてください。

Q.コーラスで自分の声だけが飛び抜けてしまって注意されます。

A.まず、周りの人の声や音楽をよく聞くことです。発声が共鳴しにくいようになっているようであれば、それは、共鳴のトレーニングをしてみてください。柔らかい声でないと、なかなかなじまない場合もあります。

Q.声域を広げたいのですが、どうすればいいでしょうか。

A.練習を繰り返していくことです。特に調子のよい時は高い音や低い音を調整し、調子の悪い時は無理のない範囲内で、よい発声を取り戻すように、メニューを変えてみてください。無理して急に高い音を出してしまうと、うまくいかないなくなるし、声も荒らして…

Q.ヴォイストレーニングの本をたくさん読んだんですが、あまり上手くならない気がします。本当に正しいのでしょうか。

A.まず、本を読んでも、身体の能力が問われるものは、直接には関係ありません。いくら理解しても、それを実践して、修正していただければうまくならないわけです。身体で覚えるということです。