発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4050. 声をどんどん深くしていきたいのですが、どうしたらよいですか。

A.昔活躍した大歌手に、ティト・スキーパという歌手がいます。発声について有名な言葉を残しましたが、それは「唇の前で発音をして、それを息で遠くに運ぶ」という言葉です。お腹で突き上げるような声の出し方をしていたり、必要以上に声を深く掘り下げようと思っていたり、とにかく力むことが空回りしているような出し方をしている人がこの方法をしって実践できるようになったときは、おそらくもう声を押して厚みを持たせるような発想が全くまちがっていることに気づくと思います。声はそよ風のようにふわふわとしていて、響きは固いものではなく、グラスが共鳴する音のように、うねるものです。うねる響きを持つためには、固い要素があってはいけません。それができるようになったら、あなたの声は高い倍音も低い倍音も含んだ、もう十分に深い響きになっていると思います。

(♭∀)