発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.声のパワーが弱いといわれます。どのような練習をすればよいでしょうか?

A.訓練の重要性、必要性はトレーナーから懇々と聞かせられていることと思います。声のパワーを付けていくのには、一朝一夕で成し遂げられるわけもなく、やはり日々の訓練が必要になると思います。
もしあなたが、強い声帯、合わさりやすい声帯、隙間が開きにくい声帯でしたら、それはとてもラッキーなこととして、そのような持ち物を与えられたことに感謝ですね。
もし、弱い声帯、合わさりにくい声帯、隙間が開きやすい声帯の場合はその分訓練が必要になります。「あ」とお腹や横隔膜で声を支えながら発音してみましょう。必ずしなやかに横隔膜を押し下げながら、それと連動させるように発音します。声帯をぴったり閉じて、息漏れないようにしましょう。さらに息を強く、速く吐きましょう。横隔膜を下げると同時に息を吐いて「あ」と発音することで、声帯の合わさり具合、声帯の周りの筋肉も連動して訓練していきます。これは一日5~15分にとどめておきましょう。初心者が、長時間やってしまうと声帯結節やポリープを作りかねません。ですから、長い月日をかけて、じっくり会得していく必要があるのです。少しずつ、声帯の合わせ方、息の吐き方を習得して、声のパワーを強めていってください。(♯β)