A.”歌う”というときに気をつけることとあまり変わりません。正しい姿勢、正しい発声、正しい発音、そして気持ち(感情)です。皆さんはこの気持ち(感情)が一番違うと思うのかもしれません。ですが、ポップスを歌うときもその曲の中に出てくる人物の気持ちになって歌うと思うので、それも同じです。しいて言えば2時間、3時間の物語の中の役として歌うということです。
また、最近のミュージカルではそれぞれにピンマイクがついているので藪から棒に大きな声で歌う(舞台っぽく)必要もなくなってきています。もちろん生の舞台なのでそれなりの声量などが必要とはなりますが、歌手のそれと変わりはありません。
ポップスと違う部分といえば「バース」と呼ばれるセリフと歌の間のようなところです。これらは歌うようにしゃべり、しゃべるように歌わなければなりません。そのために自在にコントロールできる声が必要です。地声、チェストボイスといわれるものから裏声、ヘッドボイスまで自在に出せることが必要となります。
主役級に行けばいくほど音域が広くなっていきますので、このあたりが難しい部分かもしれません。ですが、基本的にはポップスでもミュージカルでも、よい発声、よい身体で、感情をこめて歌うことが大切だと思います。([E:#x266D]Ц)