A. ウォーキングやランニング自体が声を変化させることや、発声の技術をあげることとはイコールではないです。それを言ってしまえばアスリートは皆、声がよいことになってしまいます。
しかしウォーキング、ランニングといった有酸素運動が日常の声のトレーニングの質や基礎力を向上させてくれることはあると思います。有酸素運動の効果は循環器系の機能の向上が期待できます。より多くの酸素を血流で運ぶための心臓の機能を有酸素運動は高めてくれます。また持久力なども向上することができるので、稽古やステージを仕事としてこなすための体力づくりとしても重要です。
また、有酸素運動は体脂肪を燃焼させるので内臓脂肪が減少し生活習慣病などの原因を予防・改善する効果も期待できます。私自身は毎日医師池谷敏郎先生が推奨するゾンビ体操という有酸素運動を12セット毎日行い。最近はそこに縄跳びを15分~20分ほど加えて行っています。これらの運動を行った方が私自身は声の出がとてもよい。
やはり、声のトレーニングというのは生身の身体の訓練とイコールなので、身体の不調は声に現れます。ある程度の年齢を超えてくるとこれらの運動に加えて、睡眠や入浴、食事などが声の好不調に現れます。若いときは当たり前に出ていた声も、当たり前ではなくなり準備やケアなどがとても重要となっていきます。
その意味では声の心肺機能の向上や体力、スタミナの強化なども発声のトレーニングの一環と考える人にとっては、ウォーキングやランニングなどはとても効果のあるものになっていくでしょう。