発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.どうやって発声を覚えていくのですか。☆☆

A.誰しも幼い頃、発声しているうちに覚えてしまったのが発声です。母語のように、そこからさらに教育、学習によって覚えていくものと、外国語のように母語を基に学習していくものがあります。言語なら、いきなり外国に連れていかれて日常生活のなかでマス…

Q.歯は、発声に関係しますか。☆

A.大いに関係します。噛み合わせの悪さから虫歯の痛みで噛み方にくせが出ると、顎から噛む筋肉まで変わってきます。咬筋、そして側頭筋や外側翼突筋は、咀嚼筋ですが、首すじの胸鎖乳突筋、そこから肩、背中、腕につながっているのです。骨も、顎は頭がい…

Q.顎を小さくしたい。☆

A.声だけでなく、体のことを考えてもお勧めできません。姿勢にも影響しかねません。声からいうと、大きなエラの張った顔の方がよいのですが…。(♯)

Q.発声練習のときの3つの姿勢を詳しく知りたいです。☆☆

A.立つ姿勢、座る姿勢、仰向けの姿勢、ところが、私が述べている3つの姿勢ですね。まず、全身というのは微妙に調整され、また、ゆがんでもいます。ですから、どの姿勢一つとっても、個別にみると膨大なチェックリストになります。しかし、立つ姿勢で何度も…

Q.高い声が出ないので医者に行ったら、研究所を紹介されました。☆☆☆

A.これまでできなかったことが、医者に行ってできることはありません。医者は治す、元に戻すことを治療としてするのです。医者は声を直せないのは、医者は原因であるところを突き止め、対処して治療することが中心だからです。事故の怪我や細菌など、この…

Q.なぜ、声が出ないときの病名が、医者によってちがうのでしょうか。☆☆

A.病名もらって薬をもらったら、安心するのかもしれません。しかし、その病名も薬も、声についていうと、仮のもので考えた方がよいこともあります。少なくとも私のところへ医者に勧められてくるケースでは、そういうのが多いのです。根本的な解決のアプロ…

Q.「縦の線」上に共鳴を統一させるとは。

A.イメージです。体からの呼気の流れにのって、縦のイメージ(頭部-胸部)で1本の線上にとれている場合は、お腹から深い声になっています。体で支えられているため、のどの負担を最小限に抑えられます。響きも縦の線上に考えます。 あなたの体で、胸の…

Q.声の終止のトレーニングとは。

A.1.「ハー―」 2.「ラー―」 3,「ナー―」 4.「ガーー」 5.「リー―」 6.「(自由に)」 フレーズの最後の音は耳に残るものですから、その音がうまく処理できていなければ、全体もこわれます。そこでしっかりと声をお腹で止めるトレーニングをし…

Q.声を直線的にとらないこととは。

A.たとえば、「私」と言ってみてください。そこで「わ」「た」「し」を、3音とも胸についた、しっかりした声で言えるでしょうか。頭の音だけ強くぶつけて声を出し、あとはあやふやで何を言っているのかわからなくなりがちです。大きな呼吸の円循環の流れ…

Q.フレーズの終わり方は。

A.きれいに音が消え入るように止めます。ぶつ切れにしたり、あらっぽくなってはいけません。フレーズの最後の音は耳に残ります。うまく処理できていなければ全体がこわれます。そこでしっかりと声をお腹で止めるトレーニングをします。このとき、共鳴が上…

Q.「ことばでチェックする」とは。

A.次のことばを読み、それぞれ一つのフレーズのなかで言い切ってください。「あー」という感じで、「あおい」と言うことができると、一つのフレーズとして処理できたという目安になります。(二重母音、三重母音のつもりで)(次回からはもっともよかった…

Q.先生の本でヒトラーについてのデータがありましたが、その声は高かったのですか。

A.はい、通常は一般的な高さですが、スピーチのなかで盛り上がってくると1オクターブ以上つまり、女性の声くらい、そのなかでも高いくらいの高さにまでなりました。(♯)

Q.ヒトラーやゲッペルの演説で練習するのは、よくないのですか。

A.勉強は何からでもできます。ドイツ語での実習なら深みがわかります。あるいは、チャップリンの「独裁者」はいかがでしょう。(♯)

Q.音感、テンポは絶対的に正しいものですか。☆☆

A.このレベルの話は、プロのミュージシャンでも演奏で対応しえていないはずです。オーケストラのトップレベルの演奏が終わりの頃には指揮者も人間ですから、それゆえにテンポもアップするし(その方が自然)楽器も1~2HZくらいに変じて、盛り上がるともい…

Q.先生の本に、電話は300~3400HZ以外カットして伝達しているとありました。一方に男性は120HZ、女性は240HZくらいの声を出しているとありますが。☆

A.声は、複合音です。純音ではないので、例えば男性は120HZは基本周波数で、この音はカットされても、整数倍の倍音(2倍、3倍…)のいくつかが聞こえるところから、その高さ(120HZ)が、実は聞こえてないのに聞こえてしまっているのです。周波数という音の…

Q.科学的根拠にこだわりたいのですが。☆☆☆

A.科学的根拠、つまりEBM=Evidence Based Medicineは大切なことで、私もこの分野には重きをおいてきました。しかし、科学は万能ではありません。また、証明されていないから証明されたものよりも全てにおいてよいとは限りません。科学ほど、時代によって…

Q.リズムがイマイチと言われます。何が悪いのでしょうか。☆

A.声が大きいのは「しっ、声が高い」とたしなめられます。けっこう用語は混同されています。ピッチというと、音では高い音ですが「ピッチをあげて」はペース、テンポですね。トーンというのも、ハイトーンはhigh noteの意味でしょう。リズムとなると、「リ…

Q.母音の発音が悪いと言われますが、はっきりと正しいといえるものはあるのですか。☆

A.母音は、気分、感情も出しますから、長く響かせるとわかるようにけっこう曖昧です。アイウエオというのは、日本語での認識で、その境界も、かなりボーダーレスです。舌の位置、盛り上げ、動かし方で、およそが決まるのですが、言語によって母音の数も違…

Q.音の高さは呼気を強くして(吐く量で)声帯を速く振動させるのですか。☆

A.はい、それともう一つ、声帯の軟骨の間を結ぶ筋肉を動かし緊張させてつくることもできます。この筋肉は息を吐くほど動くのではなく、小さな声で急に変えたり高くしたりできます。あまり強くするとコントロールしにくいでしょう。歌では、主に後者で調整…

Q.フランスでは、国立劇場の発音が手本と聞きましたが、ドイツはどうですか。☆

A.「ドイツ語舞台発声」という舞台での発音の本があり、それを1922年「ドイツ語舞台発声指導、標準発声」として、ドイツ語の模範とされたようです。(♯)

Q.野外での声についての変革はありましたか。☆

A.1928年、ノイマンがコンデンサーマイクCMV3を開発しました。演説にはうってつけのマイクでした。声が届くことにおいて、メガホン、ラウドスピーカー、ラジオなどの発明は歴史を大きく動かしたのです。(♯)

Q.うつ病に効くというセロトニンは、何を食べれば増えますか。☆

A.これはドーパミンと同じ脳内物質です。必須アミノ酸から腸内でビタミン類(C、B6、ヨウ素、ナイアシンその他)を使い、合成されますから、それらの含まれる卵、魚、乳製品が勧められています。しかし、腸内がよい状態でないと効果が弱いのです。ですか…

Q.平均寿命は、100歳以上になることはあるでしょうか。☆

A.最近、よく言われるのは、125歳寿命説です。これは、生まれたときに1万塩基ほどのテロメアが毎年50ずつ短くなり5000くらいで細胞は死に、そして、人も死ぬ。そのことからの割り出しで、100歳ですから、そこから使い方がうまければ100歳以上生きるという…

Q.おいしいと感じるものが、体に必要なものでしょうか。

A.おいしいと感じるもののなかでも、うま味調味料は、スナック菓子などによく入っていて、危険ドラックとまで言いませんが、脳の依存性が高まります。添加物には保存剤以外いろいろ入っています。一口でおいしいのでなく、よくかむとおいしいか、まずいか…

Q.笑い続けると健康になれますか。☆

A.はい、でも副交感神経ばかり高まると、かえって、だらけて、反応もおかしくなると聞いたことがあります。(♯)

Q.うつです。やる気が人よりないように感じます。

A.ひどいうつ病、ひきこもりというのは、感染症などの死から身を守るシステム、社会とつながらないことのメリットかもしれません。漫画家の水木しげるさんは、過酷な戦場を経験されたのに、お元気で長生きです。戦いに向いていなかったことが逆に生き延び…

Q.ダイエットには、どう食べるとよいですか。

A.何よりも、どのように食べているかが大きな差になります。脂肪も貯めず、燃やすのがよいとするなら、交感神経を高めノルアドレナリンを分泌するように、簡単にいうと、おいしく味わって食べることが一番なのです。(♯)

Q.活性酸素は、細胞を錆びさせるからよくないと言われていますが、どうでしょうか。☆

A.一方で、活性酸素は、強い攻撃力でウイルスや細菌を退治する免疫機能です。ですから、失くすのでなく抑えることです。新しいものも、こういうシステムでは攻撃すべきものとなり、活性酸素が出てしまうのです。携帯、PC、TV、改札口、身近な電磁波、…

Q.糖質制限は、有効ですか。☆

A.私も、簡単な糖質制限をしています。例えば、白米を食べすぎないようにするくらい。しかし、炭水化物ダイエットは、若い人には勧められません。 地球は、酸素のないときには糖からエネルギーをとり、酸素が出てくると酸素を好む細菌(アルファ・プロテオ…

Q.自分は、ハングリー精神が足らないように思います。

A.食べすぎていませんか。食欲と同じ欲の不足です。子を産んで残していくような本能も、いろいろと考えてしまう大脳(大脳皮質)に抑えられているのです。清潔好きになりすぎるのも、その点で問題です。(♯)