発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

01.姿勢/フォーム/体

Q.なぜ涙が溢れるときがあるのでしょうか。

A. 生理的には、涙は眼球の潤滑作用と殺菌作用です。感情が高ぶって涙がたくさん出るのは、自律神経の統御ミスが、人間関係での緊張緩和や生存に有利になることで使われるようになったのでしょう。溢れ出るときは、歌にあるように、上を向いたら、涙小管と…

Q.くしゃみはどうして目をつぶるのでしょう。

A. くしゃみは、元々は、鼻腔の鼻汁や異物を吹き飛ばすために、行うものですから、本当は口を開けて、くしゃみをしては、役割を果たしません。結局、鼻紙で鼻をかむようにしています。動物や赤ん坊は、正しく、くしゃみをしています。強い呼気が必要なので…

Q.鼻の穴が下を向いているのはどうしてですか。

A. 鼻の穴が下を向いているから、呼気も吸気も鼻腔の上部まで達することができます。呼気で、狭い鼻腔上中部にも充分な熱と湿気を与えられます。そのおかげで、吸気時に、温めて湿り気を与えられるのです。鼻毛も人特有のものらしいです。

Q.ストレッチで見落としがちな部分はどこですか。

A.肩甲骨の周辺や、広背筋、脇や肘などの筋肉が使われていません。使わないと、筋硬直を起こし、これは、血液循環量の低下によるうっ血状態ですから、凝りで疲れが出るわけです。ですから、ほぐしておくとよいでしょう。

Q.歩き方についてチェックしてください。☆

A.出す方の足は、かかとから着地します。少し肘を振りながら歩き始めます。反対側の骨盤を少し前に出して、体重をその足のかかとの外側に乗せて進んでいきます。足先は上げます。 地面の上をずらすような歩き方はしないことです。両肘は体の先から前に出しま…

Q.なぜストレッチをしなくてはならないのでしょうか。

A.しなくてはならないということではないのですが、身体の動きなどに不自由を感じるのであれば、そういったことで行った方がよいということです。もともと4足歩行の動物だった人間は、もっと柔軟に、あらゆる筋力を使っていたわけです。特に腰から上について…

Q.歩き方のチェックをしてください。☆

A. かかとがまずしっかりとついていますか。つま先で床を蹴っていますか。身体の上下動や重心の左右移動が適切に行われていますか。腕を振っていますか。歩幅が広いですか。 足幅もそれなりに広い方がよいでしょう。つまずいたり、すぐに疲れるのは、よくあ…

Q.重心が前に偏りやすいので、発声のときは意識的に後ろ重心にしています。

A. 前重心になりやすいという癖を認識しているのはよいことですが、ただ単に後ろ重心にしたら解決するというわけではありません。実際、歌うときに支える部分は身体の後ろ側ではありますが、足裏がバランスよく地面につき、安定して立っているときに本来の…

Q.よくうなだれているようだと言われます。

A. うなだれているような姿勢では、感情にも影響が与えられ、元気がなくなって落ち込んでいきます。また、ストレートネックにもなるので、頭の重さが頸椎にかかり、肩こりや頭痛の原因にもなりますので、どんなときもまっすぐに、頭を支えるようにしましょ…

Q.右手と左手との違いによって、やる気は変わりますか。

A. ある説によりますと、身体の右半分の刺激は左脳に入ります。左脳はやる気を出し、行動を生み出すのに活動します。右脳は、不安や、恐怖、悲しみなど行動を抑えます。ということは右手を動かす方がよいということです。

Q. 人間が動物に優れている動物的な要素は何でしょう。

A. 直立歩行によって歩けるようになりましたが、走るだけでは動物にかないません。人は、長く走れるわけです。そのために毛をなくして汗をかいて熱を発散し、体温を上がらなくしました。歩いたり、走ったりする能力が、しかもそれが持続できることが、動物…

Q.心は内臓にあるというのはどうしてでしょう。

A. 心が内臓にあると言ったのは、解剖学者の三木成夫です。この内臓というのは、唇から、肛門まで、また、心臓、血管、尿管など全てを含みます。そうしたところの感覚が、心の動きとして現れます。また、五感からの刺激が、内臓に伝わって、心を動かすこと…

Q.いつも体温が低いのですが、健康によくありませんか。☆

A. 文明が進むにつれ、体温は低下しているようです。37度くらいまでの範囲では、体温の高い人ほど健康だと言われています。レタスを50度のお湯に入れてシャキシャキというのをテレビで見たこともあるでしょう。熱ショック、タンパク質が細胞にあるからです…

Q.身体の声を聞くというわかりやすい例を挙げてください。

A. お腹が鳴るということがあります。これはとてもわかりやすい例だと思います。私たちは、頭で考えて、1日3食、食べる時間を決めて食べています。その前にどのぐらい食べたかとか、運動をどのぐらいしたかと関係なく、大体、同じ時間に、同じ量を食べるわ…

Q.お腹がすいたときに、頭が冴えるのは、本能の力でしょうか。

A. もちろん、お腹がいっぱいになると眠くなり、頭はぼんやりとすることは誰もが体験していると思います。その逆の状態です。お腹がすいたままであると飢えて死んでしまうわけですから、そこには、生きるための危機感が働くわけです。つまり、五感が鋭くな…

Q.身体のネガティブな感覚が、どうすればポジティブになるのでしょう。

A.五感を鋭くするということは、当然、痛みに対しても、物事に対する勘などに関しても、鋭敏になりますから、生き生きするということは、小さな痛みも感知するということになります。でも、その段階で感知した方が、鈍くて感知できずに、ひどくなってから、…

Q.運動やトレーニングをしなくてはいけないと思っても、長続きしません。

A.徹底して頭で考えて、なぜするのか、なぜやる方がよいのかを明確にしましょう。その日の気分によって、やりたかったり、やりたくなかったりするから、続かないと思います。そういう時は、無理に毎日いつと決めないというのも1つの手だと思います。自分が考…

Q.筋肉に注目して、能力開発をすることができるのでしょう

A.筋肉は呼吸と同じで、自分の意思でコントロールできるものです。自分の手を自由に働かせますから、意志力と強く結びついているわけです。手足を動かしたり、散歩をしたりすると、記憶力もよくなるので、思考力とも関係します。一方で、呼吸と同じように、…

Q.考えることと感じることとどちらが大切でしょう。

A.どちらも大切ですが、そのように思うとしたら、考えることより感じることの方がおろそかになっていると思われます。論理的に考えるような知的な働きも、意欲や、情動がなくては、活性化しません。感じなければ、考える気にもならないということです。

Q.知情意と言われますが、どういうことですか。

A.私たちが何か行動すると、まず、意欲、意志力があります、次に、そのときの気持ち、気分、感情などがあります、そして頭で考えて動く、大体この順番ではないでしょう

Q.腸について、知りたいです。

A.腸は、食物を消化する働きと思われていますが、意欲を出し、生きる力のような根本的な根源的な情動を生み出す元になっています。その人の直感力や性格にも影響しているのです。この働きが鈍ると、抑うつや不安が出てきます。

Q.肌感覚を鋭くするように言われました。

A.それは、肌の感覚、つまり触感です。五感の中でも目立ちませんが、最も重要です。味覚や聴覚、臭覚なども、大きくいうと、触感の1つです。五感を活性化しないと、感情もうまく働きません。

Q.心身のコントロールを、意識的にはできないのでしょうか。

A.心身も実際は、痛みなどでは意識します。意識すると、対処ができます。心も同じように、自分の中で捉えることは、ある程度はできます。皮膚や筋肉は理解しやすいし、腸についてもお腹の具合ということでよくわかると思います。

Q.心は、頭のなかでなく腸にあると言われましたが、よくわかりません。☆

A.脳で意識したり考えたりするということであれば、頭が中心のように思いますが、実際は無意識のところで、身体全体で、判断し、よりよくコントロールしているわけです。臓器に脳があるというのはよく言われています。

Q.舌の位置について教えてください。

A.舌は口蓋についているのが、定位置です。そうでない場合は、舌が下がっています。気道が塞がるので、呼吸機能が落ちます。また、頭部が前に出て、猫背になりがちです。無呼吸やいびきの原因にもなります。

Q.舌の位置が下がってしまいます。なぜでしょうか。

A.口呼吸の場合にそうなりがちです。硬い食物を食べずに噛む機会が少ないなども原因です。猫背の姿勢の場合、顎が後ろに引かれて、舌が口蓋から離れやすくなります。

Q.身体を改善したいと思っていますが、何から始めればよいでしょうか。☆

A.本格的に取り組むなら食べものからです。何を食べればよいということではなく、5大栄養素、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルを必要なだけ摂取することです。炭水化物の不足は、脳の必要とするブドウ糖の不足になりますので、特に注意しまし…

Q.座っている時間の多い生活はよくないのでしょうか。

A.座ってばかりですと、歌っているときの姿勢を保持する腹筋群や横隔膜などの筋肉が衰えます。そのために、過緊張や疲労の原因となるのです。疲れると運動しなくなり、さらに弱くなるという悪い循環となるのはよくありません。

Q.ウォーキングやランニングなどは声のトレーニングになりますか。

A. ウォーキングやランニング自体が声を変化させることや、発声の技術をあげることとはイコールではないです。それを言ってしまえばアスリートは皆、声がよいことになってしまいます。 しかしウォーキング、ランニングといった有酸素運動が日常の声のトレー…

Q.視線を10mくらい先の少し上を見ろといわれますが、発声と、どう関係するのでしょう。

A.キャッチボールをするときに、相手の胸元に投げるようにとはいわれませんでしたか。ただ投げていると、いろんなところにボールが行きます。コントロールということがあやふやになってしまうのです。人間ですから、なんとなく行うと、あやふやになってきま…