発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2088.自分のレッスンのよりよい活用法のアドバイスを。

A.熱心な方は、レッスンを録音し、何度も聞き返して2倍3倍に活用しているようです。それもひとつの方法ですが、レッスンノートを作っている人は、わずかしかいないようです。レッスンの録音に比べると、かなり見劣りがして、あまり意味が無いように感じられるかもしれませんが、実際には全く逆で、レッスンノートのほうが百倍くらい役に立ちます。
 録音で、自分の声とトレーナーの話は録れますが、自分の内面・声を出している時の感覚は残せないからです。つまり、レッスンノートには、自分が声を出している時の感覚、その時のトレーナーの反応・アドバイスなどを書いていきます。もちろん、レッスンだけにこだわる必要はありません。自主練習の調子・様子・感覚なども書き溜めていくことです。そうすることによって、自分の感覚と他人の批評のズレを把握できます。また、ノートに残すという作業のために、自分の発声について、細かく深くみつめる習慣ができます。こうして書き続けていると、いつのまにか、自分の現在の発声に対する、分析と整理が自然になされ、明日への大きな飛躍への確率が、大きくなっていくにちがいありません。(♭Ξ)