発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2224.歌を習っていると「リラックスしなさい」とよく言われます。リラックスできるようになるにはどういう工夫がありますか。

A.リラックスすることは、スポーツでも、演奏でも、一番難しいことの一つです。歌もこの「リラックス」が声に大きく影響します。リラックスした状態とは、休んでいる時や、楽しいときの状態をイメージすることが多いかと思いますが、歌う時のリラックスは、どんなイメージでしょうか。歌うことは、休むことではないし、楽しいことではありますが、ただ楽しいと思っていても歌えません。歌う時のリラックスは、まさに「体を動かして体操するようなこと」をイメージします。例えば、フィギュアスケートのジャンプの成功率は、緊張で硬くなってしまうと、回転不足になったり、転んだりしてしまい低くなってしまいます。歌もその点ではとても似ていて、硬くなってしまうと、体が硬くなってしまい、息が十分に吸えなくてフレーズがたっぷり歌えなかったり、喉がしまって高い声が出なくなってしまいます。緊張した場面でも、体を動かすことで、その失敗を防ぐことができるので、「体操するつもりで」歌うことを心がけましょう。(♯§)