発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.絶対音感がないと声楽を学ぶにはデメリットが多いですか。

A.声楽を学ぶにあたり、絶対音感が条件ではありません。それは個人の捉え方次第だと思います。あなたがデメリットが多いと思えばそうなります。あなたは絶対音感がないことをマイナス面と捉えているのでしょう。今のうちに捉え方を切り替えた方が、今後前…

Q.舌が下がってしまっているといわれました。

A.舌が下がっているというのは、上あごの方に舌がいっていないことです。飲み込むときは、舌は上あごにあたります。 出して引っ込める舌出しの運動で、左右に動かすことが不自由な人は、脳梗塞の可能性もあります。

Q.喉の飲み込み力とは、何ですか。

A.飲み込み力は、30秒で唾液を何回のみ込めるかで試してみましょう。5、6回でOK、2回なら危険です。

Q. 喉の健康のチェックは、何をするとよいでしょうか。

A.次のことを自分でチェックしてみましょう。 歯の数、噛み合わせ 舌、食道の開き具合 むせるときのパターン 咳のパターン

Q.長寿のためにしてはよくないことは、何ですか。

A.避けることとしては、 ロコモティブ・シンドローム サルコペニア(筋肉減少症) フレイル(Frailty )老衰、虚弱 [日本老年医学会] 栄養障害 GERD(胃食道逆流症)

Q. よい声とはどんな声をめざすのでしょうか。声に問われることは何ですか。

A.「よい声」には、二段階、または二種類あると考えています。まず、健康的に、「よい声」。もう一つは、歌声、話し声としての、「よい声」です。 健康的な「よい声」は、声帯や喉回り、呼吸器とその回りの筋肉群に、異常や萎縮がなく、楽に、大きな声も小…

Q.舌と喉の関係について教えてください。

A.舌は前後左右、あらゆる方向に動かすことで、モノを飲み込んだり、子音の発音をしたりと柔軟な動きをしています。それは舌の下方向になる筋肉軍のおかげで、さらにその筋肉の下には舌骨という骨につながっています。舌骨は喉ぼとけ、つまり声帯が入ってい…

Q.歌うときの下腹の扱いがよくわかりません。

A.「下腹に力を入れて」、「丹田を意識して」、「お尻をしめて」、「腹の底から声を出して」というように、体の下の方に意識を向けさせるワードを歌のレッスンではよく耳にします。この部分がすごく重要なのはあきらかなのですが、一方で、実際に歌ってい…

Q.日本人の寿命と死因の特徴はありますか。

A.日本人は、手厚い保険がきくこともあって、どうも予防に対して準備不足です。 寿命に対し、健康寿命が短いのも特徴的です。寿命より10年も早く具合が悪くなる人が多いのです。

Q.日本人の寿命について、知っておきたいです。

A.男81歳 女87歳 65歳以上は人口の27.3% ちなみに、要介護期間が男性9年で女性13年です。 健康寿命 男72歳、女74歳となります。(2016年のデータ)

Q.誤嚥性肺炎で、著名人もなくなっているのですか。

A.誤嚥性肺炎で亡くなった著名人の一例です。 中村勘三郎57歳 藤沢秀行(棋聖)83歳 ペギー葉山(歌手)83歳 周富徳71歳 佐田の山79歳 日下武史(ミュージカル)86歳 根津甚八69歳 山城新伍70歳 美空ひばり52歳

Q.喉の筋肉は何歳からでも強くなるのですか。

A.私は、医者ではなく、ヴォイストレーナーの立場で、俳優、歌手、声優、芸人との経験から、健康面とそのトレーニングを普及しています。普通に健康な人なら、遅いということはありません。([E:#x266D]Э)

Q.ヴォイトレで、喉から健康になるのは可能ですか。

A.喉の健康本が売れています。喉を鍛えると、誤嚥も肺炎も予防できて長生きできるというのですが、それは確かでしょう。 そのノウハウの多くはすでにヴォイストレーニングで実践されています。その効果は、歌手や芸人がいつまでも若々しく、生涯健康に生き…

Q.表情筋エクササイズ(鼻のまわり)を知りたいです。

A.表情筋のエクササイズの一つとして、鼻のまわりの筋肉についてアプローチしていきます。上唇鼻翼挙筋、上唇挙筋です。前者は小鼻の方向に唇を持ち上げます。後者は目の方向に上唇を持ち上げる筋肉です。 小鼻の横を1センチ持ち上げようとして、上唇も持ち…

Q.ハムストリングスの重要性とは何でしょうか。

A.最近、テレビなどでよく、もも裏伸ばしのストレッチが紹介されています。 この部分の柔軟性がないと、上半身を曲げられないということは明らかです。実は声を出す人はここを柔らかくした方がいいということも耳にします。 私自身、体が硬いので、学生の…

Q.誤嚥性肺炎は、どういう努力で防げますか。

A.まず、チェックしてみましょう。「あ~」と伸ばしてみてください。15秒(男)12秒(女)は、最低基準です。 喉仏上げもチェックしましょう。高い声を出すとスムーズに喉が上がりますか。 チェックと改善の努力をすれば予防できます。

Q.恐ろしい嚥下障害があると聞きました。

A.ゆっくりと進行するかくれ嚥下障害は、やっかいな死の病です。発症して1年17%、2年50%の死亡率です、これは進行性がんと同じくらいというほど恐ろしいものです。

Q.誤嚥性肺炎の原因は、何でしょうか。

A.唾液や胃液(逆流性食道炎)、鼻水(後鼻漏)などの器官流入がきっかけとなります。

Q.肺炎が死因というのは、増えていますか。

A.2011年度の死因では、1位.ガン、2位.心臓病、3位.肺炎、4位.脳卒中です。肺炎が、それまでは3位だった脳卒中を抜きました。

Q.誤嚥をしても肺炎にならないようにするには、どうすればよいでしょうか。

A.細菌を除去することが対策の一つです。 口腔ケア、唾液分泌と歯ブラシが有効です。

Q.体で息を保持する方法を知りたいです。

A.息を吸って体に取り込んだ空気は、なるべく保持して歌うことですが、この息を保持するというのを実際に体でどのようにするかをわかっていない人が多いように感じます。 胴回りを自分の手でつかんでみます。右わき腹を右手で、人差し指と親指で脇腹を挟みま…

Q.仕事でも仕事以外でも、人と対面で話すときに息苦しくなってしまうのはどう対処したらいいですか。

A.息苦しくなるということは、話す相手や話す内容に関係なく、「対面で話す」ことに、緊張したり何かしらのストレスを(無意識的に)感じているのかもしれません。話しているときに息苦しくなるのは、呼吸が浅くなってしまい、息が吸えなく(吸いにくく)…

Q.食べるときに誤嚥しない対策はありますか。

A.「いただきます」と言って、唾を飲む。話すときの筋肉の9割は、嚥下にも使っています。話すには、気道の吸気を使います。食べるには食道を使うのです。 飲食を意識づけるためにも、話したり声を出してみてから食べるとよいでしょう。食べる前に「いただ…

Q.食べてすぐ横になっては、よくないのですか。

A.誤嚥を防ぐには、食べてすぐに横にならないことです。食後、120分ほどは体を起こしていましょう。最低30分は、眠くても我慢です。 寝ているとき、特に仰向けのときに、誤嚥は起こりやすいのです。食べて眠くなりすぐに眠ると、胃液の逆流で気管に入り、…

Q.緊張や体の状態で声が出なくなるという症例です。

A.研究所にも過緊張性発声障害、痙攣性発声障害の人は多くいらっしゃいます。 声の出し方しだいで、いい声にも、悪い声にも、老けた声にもなります。しっかりしたヴォイストレーニングでは、若々しい声を出し続けることができるようになります。

Q.いい喉を持っていても、いい声とは限らないのですか。

A.何もせずに声帯を若く保ち続けることはできません。加齢の影響が、声帯にそのまま出ます。声だけで、およその年齢がわかるのはそのためです。使わなければ衰えていくのです。 いい声帯を持っていても、いい声が出るとも限りません。素晴らしい楽器を持っ…

Q.表情筋から声をよくする、発音を明瞭にするトレーニングをしています。

A.声を出すことで表情筋を動かすほうが、自然に笑顔などもいきいきしてくるでしょう。肌の張りもよくなり、しわも伸ばされます。声そのものがマッサージ効果を持つ上に、心に作用するからです。 医学の分野でも、アンチエイジングと声の関係が、注目されて…

Q.声がひっくり返りやすいです。

A.声がひっくり返りやすい症状は男女ともに見られます。私の経験では、真ん中のドより一オクターブ上のミファソラシドを歌うときに起きやすいです。これは声のチェンジの部分と一致しています。 高い音に移行するにつれて、声帯の張りを維持する筋肉が使われ…

Q.レッスンでトレーナーからよかったと言われるとき、自分としてはむしろいつもよりよく聴こえない感じがするのですが。これでいいのでしょうか。

A.私たちはどうやっても自分の声を客観的に聴くことができません。なので自分の判断と、トレーナー(ライブであればお客)の判断とで違いがあるのは当然のことだと言えます。 もう一つ気になることは、あなたが自分の声を聴き過ぎていた可能性もあるという…

Q.美容のための声のトレーニングはありますか。

A.美容では、顔の表情筋を鍛えるようなトレーニングや機器が注目されています。 外側から表情筋を鍛えるのではなく、口の中や舌、呼吸筋の動きにも作用するヴォイストレーニングは、アンチエイジングにもっとも有効です。感情を入れて、内面的なところから…