A.息を吸って体に取り込んだ空気は、なるべく保持して歌うことですが、この息を保持するというのを実際に体でどのようにするかをわかっていない人が多いように感じます。
胴回りを自分の手でつかんでみます。右わき腹を右手で、人差し指と親指で脇腹を挟みます。(自分の前側と後ろ側に渡るようにしてつかんでみてください。)親指が背中側の肋骨に当ててみます。位置としては胸の下あたりです。息を吸ったときに自分の親指が肋骨をスライドしていくのを感じるでしょうか。
初心者は、胸郭が広がった段階で息を止めてください。この広がりを筋肉に感じてください。これが体で息を保持しているという状態になります。
このように体が横に広がった感覚のまま、[S]など摩擦の多い音で息を吐いてみましょう。(フーと吐くと息がどこにも摩擦しないためたくさん吐く羽目になり息が早くなくなって苦しいです)