A.舌は前後左右、あらゆる方向に動かすことで、モノを飲み込んだり、子音の発音をしたりと柔軟な動きをしています。それは舌の下方向になる筋肉軍のおかげで、さらにその筋肉の下には舌骨という骨につながっています。舌骨は喉ぼとけ、つまり声帯が入っている喉頭部分の上に位置しているため、舌を下方向に押し下げれば喉の自由度を失います。
喉も舌骨も、どこかにペタッと壁のように張りついているのではなく、上から釣り下がる状態で位置していますので、上下に引っ張りあうような絶妙なバランスの上に成り立っています。ですから、固めずに柔らかいままにしておくというイメージが重要です。喉の上にある舌骨は、下あごから、第3肋骨あたりまで筋肉によってつながっています。
舌は軟口蓋までつながりがあるため、頭蓋骨から肋骨までの長い範囲のあいだに喉や舌が位置しているのです。このあたりを、固めることなく自由度を保ちながら使えるようイメージを持ってトレーニングしてみてください。