01.姿勢/フォーム/体
A.それが歌唱に影響するのかというのであれば、あまり考えなくてよいでしょう。確かに、身体の大きい人は、低い音を出しやすい声帯であることが多いです。ただし、声帯が必ずしも、身体の大きさに比例するわけではありません。かなりの個人差があるのです。…
A.喉頭を下げる筋肉は、胸の真ん中あたりまで伸びています。甲状軟骨から、肋骨の上から3本目までその筋肉が走っています。昔の先生たちは、「胸に手を当てて」とか、「胸の響きを感じて」と指導をすることがよくありました。実はこのように喉を引き下げて…
A. ヴォイストレーニングは、その名前の通りでは、声のトレーニングというのですから、筋肉トレーニングも含まれていると思うのはよいかもしれません。 ただ、筋トレの場合は、筋肉の強化のための負荷トレーニングそのものを指します。 声のトレーニングで…
A.頭は胸が、胸は身体が支えています。腰を中心に、しっかりと下半身は上半身を支え、自由に上半身が動くようにしているのが、理想的な状態です。
A.鼻がぐずついているときには声が出しにくいですね。通る声は出にくいでしょう。ですから、鼻がスッキリしているような状態を用意しましょう。鼻うがいをする人もいれば、鼻をつまんだりすることによって通りをよくすることもできるでしょう。片鼻呼吸とい…
A.磨いていくためには、運動にとらわれず、むしろ感覚に集中しなくてはなりません。ということは、とてもゆっくりと、動くことで、感知していくことです。大きく早く動かすと、トレーニングにはなりますが、感覚は鈍くなってしまうことが多いです。小さくゆ…
A.身体ですから、鼻も緊張します。嫌な匂いを嗅ぐと、顔をしかめると思います。鼻の上にしわができるのは、匂いを嗅ごうとするからです。それは、緊張状態なわけです。逆に、リラックスした状態では、鼻の奥まで空気が通り、深い呼吸になります。
A.鼻腔とは、鼻の穴からの空気の通り道で、洞窟のように、額、鼻の横、頬骨、上顎骨へ広がっています。そこをもっと使えということです。ハミングや鼻声を出してみましょう。
A.座っていると楽なのは、足とお尻を支えているからです。よくない姿勢は、足で支えないところから始まります。2本の足をしっかりと使うことを意識してみてください。
A.やり方や人にもよると思います。奥歯で割り箸をくわえると、顎が広がり、舌も上がらないので、口腔が広くなります。柔軟性が高まっていることは、前屈してみるとわかると思います。首筋や肩までリラックス効果があるということで、発声にも効果があるとい…
A.緊張したり、ストレスなどで、舌は固まるものです。つまり、下顎に押しつけて、動きにくくなるわけです。これには舌の運動をすると効果的です。
A.緊張は、身体全体から、口や舌まで影響与えます。そもそも、人間も、口から食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肛門まで、消化器が一本つながっているわけです。そして全体的に緊張したり、緩んだりするわけです。
A.身体の衰えや、筋力が弱くなったから、そう思う人もいれば。気合が入らなくなったという人もいます。ただ、疲れを感じるのですから、そのセンサーが働いている、それが働きすぎていたり、身体を調整するためのセンサーの動きが悪くなっているのかもしれま…
A.大体の場合は、身体が緊張して硬くなります。目や首やみぞおちなどが影響を受けます。呼吸が浅くなります。頭痛や肩こり、腰痛、いろんなところに症状が現れるでしょう。つまり、身体がリラックスできていない、緊張が取れなくなった状況です。
A.視線を集中させないと、心身がコントロールしにくいからです。片足立ちで、視線を集中させたとき、まわりをキョロキョロみまわしたときを比べてみると、よくわかると思います。視線を集中させないと身体が緊張して安定しないわけです。
A.スマホ歩きがよくないのは、交通ルールとマナーの問題ですが、スマホを見ること自体が、目を下に落とすので、伏し目がちになり、身体全体が前かがみで丸くなり猫背になりがちなのです。
A.多分、とても真面目にしっかり聞こうと思って緊張されているのだと思います。鏡を見て直したり、スマホで録画してみて、まずは自分の状態を把握すればよいと思います。あるいは堂々と対峙するようにしましょう。遠慮がちでは、姿勢は崩れるものです。態度…
A.他人に任せてやってもらうことは、その必要があるからで、自分1人になって戻るから、また行かなければならないわけです。そこから抜け出すには、どのようなことを施術してもらうのかをしっかりと見て、自分なりにできるようにすること。もう一つは、その施…
A. 口の開き具合は、ジャンルによって変えるわけではないと個人的には捉えています。確かに声楽では大きく口を開ける場面がありますが、それは声楽曲がポップスよりも高音域が多く、息を沢山使う必要があるからです。ポップスでもその他のジャンルでも、も…
A. みぞおちは緊張の中心と呼ばれるほど、ストレスで固まりやすくなります。そこに指を入れてみてください。深く入るようになると腹部が緩んでいるということです。内臓をマッサージすると疲れから解放されます。お腹をもみほぐすことで疲れがとれます。
A.舌と声帯は近いところにありますが、直接の関係はありません。筋肉ということでいうと、体のどこかが硬くなっても全体的に影響を受けます。舌の硬いことが表情や喉まわりの筋肉が硬いことにつながっていると、声帯そのものはともかく、声帯を扱う筋肉とは…
A.肩や首を回して筋肉をリラックスさせるとよいでしょう。日ごろから、座った姿勢でパソコンなどを扱っていると、首をすくめ、肩が上がっているのが常態化してしまいます。肩甲骨はがしのような運動も行ってみるといいです。呼吸に直結することだからです。
A.体の柔軟性は1つの条件に過ぎません。発声をうまく習得するためには、そういう条件の上で深くなった呼吸を確実に声にしていくというスキルが必要になってきます。スポーツ選手などは、日頃大きな声で使っているので、大きな声は出やすいですが、それがセリ…
A.テンションと集中力が上がるからでしょうか。生理的には、見開いたときには、吸気、戻したときには吐気なります。表情に使われる筋肉と、横隔膜はつながっています。表情を豊かにした方が、腹式呼吸につながりやすいということです。
A. 生まれたときに、甲状軟骨と舌骨は軟骨性でくっついています。その後に分離のプロセスで骨に変わっていくのです。 2歳で、舌骨の骨化が始まり、甲状軟骨と輪状軟骨は20代前半に始まります。ひれつ軟骨は30代といわれます。普通、これらの変化は、発声に…
A. 甲状軟骨を前方に傾けることで、声帯が薄く伸びます。高音、頭声は、輪状甲状筋によってコントロールされます。真ん中のドC4から、その上のミやファのところです。
A. 上咽頭と中咽頭は軟口蓋で、中咽頭と下咽頭は喉頭蓋のところで区分されます。
A. 喉頭を下げる筋肉は、喉頭をあげる筋肉ほど強くはありません。喉頭挙上筋が挙上下降筋よりも強いと、喉頭が高い位置で歌うことになります。筋肉の強い方が優先となるのです。
A. 喉頭挙上筋群と仮声筋群です。発声のトレーニングは、どちらかというと、弱い仮声筋を収縮させ、強い挙上筋を弛緩させます。なぜなら喉頭を下げた状態におきたいからです。
A. 声帯を閉鎖するときには、内喉頭筋の内転筋が関与します。しかし声門自体は、受動的に開きます。声帯の動きはとても速いのです。声帯筋収縮の速さや動きに対応できるわけではありません。