02.呼吸
A.結果的には、筋トレになると思います。ただあまり筋トレと考えない方がよいと思います。トレーニングとして行う以上、結果は、筋肉群や神経に現れるからです。ハードなトレーニングとか量をこなすということでなく、ゆっくりと意識しながら、ていねいにや…
A.例えば、屈伸をするときに、腰だけをイメージすると、そこに負担がかかりますが、頸椎、胸椎、腰椎、これら背骨を全てしなやかに使うと思えば、楽に曲がるはずです。それだけイメージでのコントロールが大切だということです。
A.声帯にも喉にもよくないので、キーやテンポを変える、ブレスを増やすか、コントロールするなり、呼吸が間に合うようなところで、練習してみてください。ブレスを増やしてもよいから、ゆっくりめに歌ってみるといいと思います。
A.筋トレと呼吸とは必ずしも、よい関係になるわけではありません。背中や胸の筋肉を鍛えまくっている人も多いのですが、そうすると身体が過剰に緊張する状態になります。つまり、しっかりと吐けないまま、吸うことが多くなります。浅く速い呼吸になりがちで…
A.呼吸の量が多すぎ、酸素を吸い込みすぎると、相対的に二酸化炭素の量が少なくなります。すると、アルカリ性に傾くのです。深呼吸で、たくさんの酸素を取り入れ、二酸化炭素濃度を下げ、アルカリ性にできるのです。 この状態は、あまりよいわけではありませ…
A.酸素摂取量を増やすと身体によいわけではありません。 酸素をたくさん吸えばいいとか、胸いっぱいに空気を吸い込むことがよいというのは、その時の動きとして筋肉が動き、身体が柔軟になるという効果の方が高いからでしょう。 これは、肺に疾患があるとき…
A.それは、そのための必要性があって、一時的になるわけですから、よいも悪いもないでしょう。ただ、その状態が、そうでない時にも、日常的にいつも続いてしまうのが、問題です。つまり、よくない呼吸の状態が慢性化して、疲れが取れないような状態になって…
A.呼吸量とは、出入りする外気、つまり換気量のことを表します。これは、少ない方がよいのです。不健康な人ほどたくさん呼吸をしている、換気量が多いという捉え方です。
A.何を間違いというのかが、とても難しい分野です。呼吸を間違えることは、人間の場合、死んでしまうわけですからありえません。また、歌とかせりふだからといって、すごく特別なやり方をするわけではありません。むしろ、私たちの普段の日常生活以上に使う…
A.それを判断する人の理想に反しているということだと思います。この場合、足らないということがほとんどであって、間違いとは言えないと思います。 ただ発声の場合ですと、どう考えても歌うのに、不利な方向に、声を出していることがあります。本人がその方…
A.肺に空気が入ってくると、横隔膜が下がるのは確かですが、肺自体が動いて横隔膜が下がるというよりは、横隔膜が下がることによって、肺に空気が入ってくると理解してください。もちろん、横隔膜をほとんど使わないで、肺に空気を入れることもできるます。…
A. 横隔膜は、吸気の時に働く筋肉ですから、これをゆっくりとコントロールすることで、声を出したり歌ったりするというよりは、自然と上がっていく、戻っていくわけです。それにあまり影響されないように呼吸をコントロールすると思ってください。お腹の支…
A.それは、身体から歌っていない、身体からの呼吸がきちんと歌に結びついていないからと思われます。だからといって、早く吸うような練習をするのではなく、ゆっくりと吐くような練習、それで瞬時に息が入ってくる、吸うのではなく、入ってくるという感覚を…
A.基礎トレーニングというのは、効果が出るまで時間がかかるものです。それと、発声に効果があるということであれば、それを声にすることを結びつけておかなくてはなりません。ロングトーンやレガートの練習を、とてもゆっくりと繰り返すことをおすすめしま…
A.呼吸が浅いとか、呼吸のコントロールができていない、長く呼吸を保てないということが、根本的な問題の人がほとんどだと思います。ただし、息を吸いすぎるとかえってコントロールができなくなります。思いっきり吐いて、瞬時に入ってくるようなことで感覚…
A.一般の日本人の場合と歌い手というのは、わけて考えなければいけないと思います。日本の邦楽の歌い手や、民謡、あるいは昔からの伝統芸能などをやっている人が、腹式呼吸ができていないということはありません。一般の人でも、大きな声を使ったりカラオケ…
A.歌は普段の声に比べて、長くしたり大きくしたり、変化させたり、かなり呼吸のエネルギーを使います。それに足りていないということです。
A.そういうことではありませんが、しっかりと腹式を使ってしゃべっているような人に比べて、その傾向が強いということです。胸式呼吸と腹式呼吸が完全にわけられないことは、これまでも述べていますので、参考にしてください。外国人や男性に比べ、特に日本…
A.健康上、非常時以外での口呼吸は望ましくありません。鼻の副鼻腔で一酸化窒素が作られており、これが酸素と一緒に肺に運ばれていきます。そして肺で、血液が酸素を取り込む量が増える役割を果たすのです。一酸化窒素が血液循環や免疫に大きく関わっている…
A.ゆっくり深く呼吸することで横隔膜が上下に大きく動きます。そのことで副交感神経の働きが高まるのです。それは自律神経のバランスを整えることになります。また、肺の胸腔には、圧受容体があり、息を吐く時間が長いほど、ここに圧力がかかり、静脈の血流…
A.肺そのものは動けません。胸郭にくっついているいろんな筋肉や横隔膜などまわりが動いて、胸郭が広がったり縮んだりして、肺の大きさを変えているのです。
A.肋間筋、斜角筋、前鋸筋、脊柱起立筋、横隔膜など、呼吸筋と総称されているものです。これらは、ゆっくりと深い呼吸をするときによく使われます。呼吸が浅いと衰えてしまいます。
A.いえ、むしろゆっくりと深い呼吸ができるようにするものです。それによって血中の酸素濃度を高めます。呼吸1回の換気量を増やすことが目的です。回数は減ります。その方が望ましいのです。
A. 空気が抜けすぎないように、体内の圧力を維持できるからでしょう。 体をダランと前に倒してから、空気を吸うと、体内の圧力が高まるので、自然と上半身が起き上がってきます。風船が膨らむのと同じです。その逆を吐くことで行うと、上体が倒れていきます…
A. 心身の健康のためです。口から吸うと、なんとなく気が急くように思いませんか、慌ただしくなります。驚いたときには、口から息を吸っています。それは、緊張したときの体の状態であって、動物的には、それも必要なのです。歌唱やセリフでは、ケースによ…
A. トレーニングでそのようになっているのは、トレーニングだからです。日常的な状態でも、危機的な状態などであれば、当然、口からも補助的に吸った方がよいわけです。
A. 呼吸というのは、体の中で、ある程度意識的にコントロールできるし、反面、意識しなくても自然と行われています。その両面があるからです。つまり、頭の方でも、体の方でも対応できるということでは、それをうまく使うと、いつでも大きく状況を変えられ…
A.確かに、呼吸においては、吹奏楽と同じで、声や歌のエネルギー源となります。ですから、普通の人以上の、喉力や息のコントロール力があるに越したことはありません。 もちろんせりふや、歌の方から学ぶこともできますが、足らないと思えば、特別にそれをト…
A.いろいろとありますが、呼吸ですから、そのまま息が続かないことを、ロングトーン、長く伸ばせないこと、もちろん、大きな声が出せないこと、大きくしたり、小さくしたり、メリハリが付けられないこと、喉が痛くなったり、ビリビリしたりすることなどもあ…
A.発声は、呼吸に基づいています。しかし、呼吸そのものではなく、それを最大効率よく、声にしていることが条件となります。そうでなければ、呼吸のコントロールなどができているアスリートであれば、すべて、発声や歌がすぐにマスターできるということにな…