発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4135.共鳴についての練習法、メニュや注意点を教えてください。

.先ず、ハミングのような鼻腔に声を響かせる感覚を持てるようにすることです。

n」「ng」「nya」「mya」など鼻に掛かりやすい発声で、これでもか!というくらい響かせてください。手を鼻に当てると振動が伝わります。※このとき、声帯を閉めないように気をつけてください。声帯の状態はあくまでリラックスさせてください。

鼻腔に響かせる感覚を取得したら、今度は鼻腔だけでなく頬骨、眉間、後頭部など、頭部のいろいろな箇所や全体に響かせてください。※響かせる箇所を変えるとき、腹背筋や顔頭部などの筋肉の使い方が連動して微妙に変わるはずです。

そして次に胸声。顎・舌根を充分に落として首・上半身も完全にリラックスさせて鎖骨や胸骨に響かせてください。手を胸に当てると振動が伝わります。

※腹背筋の支えも変わってくるはずです。

台詞も歌も、腹式呼吸とよく言われますが、同時に共鳴の訓練もして下さい。喉をリラックスさせて共鳴させる意識を体感すると、自然と腹式呼吸も身についてきます。

上記、骨への共鳴を記しましたが、最終的には骨を通過して外の世界、つまり遠く遠くの空気中に響かせるとイメージさせてください。声は音なので、空気中の波動で音が広がっていきます。声は「速度・方向・強弱」で決まります。共鳴させるこの3要素を大事にしてください。(♭Д)