A.拍には、音楽の動きを前に進めていく働きがあります。
日本の伝統音楽、アフリカの民族音楽などは、必ずしも均等な時間の単位(拍)では動いているわけではありません。私たちは拍子というと、拍子つまり、3・3・7拍子のように、間を意識してしまうわけです(間拍子)。
日本の声明、追分節は、拍(パルス)はなく、音の持続の長短によって動いていきます。日本人は手を叩かないところは数えないので、「時」を「刻」むわけではないのです。間によって支配されても、時間(タイム)の進行に支配されていないといえます。しかし、多くの曲は拍によって動いています。(♭θ)