発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.個性的な声は、時代とともに消滅していませんか。

A.マイクなしには伝わらない声が音響に頼る傾向は、著しくなってきました。声楽でさえ、ドラマティックなイタリアオペラのようなものより、きれいに統一された音声のドイツリート的なものになりました。劇団や声優なども、個性的な音色をもつ人は少なくなり、誰もが裏声のように似た声を出すようになってきたのです。それなら、生声の方が個性的と、日本でもそのままぶつけて歌う人も増えました。どちらも音響技術なしに高いレベルでは通じません。ポップスですから、それでよいということもないと思うのです。