A.音楽の流れを大切にしましょう。声をコントロールするのは、歌でドラマを起こすためです。ベースを安定させないと、思い切ったことはできません。戻れるところがあるから、遠く離れられるのです。冒険、挑戦、ファインプレーのために、どこからも瞬時に戻せるところ=基本がいるのです。
たとえば、リズムグルーヴがよくまわっておらず、テンポがキープされていないのにフェイクしても、大した効果がありません。崩れてだらしなくなるだけです。ピッチがとれていないのに、変化させても、聞き手は汲み取れません。少しの変化を大きく見せるためには、全く変化をさせない安定した技量がいるのです。コントロールを見せるためにコントロール力を学ぶということが、日本人にありがちですが、そうではありません。表現するために、コントロール力がいるのです。(♭)