発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

☆Q.日本人は強い息が吐けないのですか。

A.日本語は母音中心、あまり強い息は必要ありません。むしろ、息を吐きすぎるとノイズと認識されてしまいます。私は昔、ラジオに出たときに、吹かない(息を強く出さない)ように気をつけていました。「英語耳」(アスキー出版)の著者、松澤氏は、英語でsの音がもっとも大切、日本人には、そのsが発音できない人が多いことを指摘しています。彼は、「10メートル先の人にsを聞こえるように出せないと、英語ではない」と強い息の必要性を述べています。

私の研究所でヴォイストレーニングを体験していただいたときのことです。ここのトレーナーや私がその条件を満たしていたので、英語学習とヴォイストレーニングの関連性を強く印象づけることになったようです。「外国語学習でのヒアリング、発音は、まずヴォイストレーニングからやるべきだ」と、おっしゃっていました。(♭ф)