発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.英語は息が強く先行するとは、どういうことでしょうか。

A.英語に限らず、欧米の言語(大体は日本語以外の言語)に共通してあてはまることです。 英語は吐気先行が大原則で、その吐いた息の上に音がのります。その息の切れ目が英語の切れ目です。つまり、英語は一息が1センテンスなのです。 私たちが、うまく外…

Q.hが基本とは何ですか。

A.英語に限らず吐気は、hの音がベースです。有声音に加え、無声音が占める割合がかなり大きいのです。息がたくさん入ると、英語では低い音はもっと低く、高い音はもっと高くなります。 「ハァーッ」と吐いてみましょう。この「ハーッ」でワンセンテンスが…

Q.英語は音がおちるとは、どういう意味ですか。

A.hは、もっとも勢いよく息を吐き出す音で英語の音の基本です。エネルギーを使う音といえます。「ハイ」というのをブレスヴォイストレーニングは、基本の最初の音にもってきています。この音は、日本人でも体から息を吐きやすく声にしやすいからです。しか…

Q. 体を使って声を出すということがよくわかりません。

A.体を使って声を出すようにということは、必ず言われることかと思います。日常生活において、大きな声を出すということを頻繁にできる人でしたら、自然と体を使って声を出すことも経験していると思うのですが、ほとんどの人は、それができないと思います…

Q.ストレッチについて知りたいです。

A.歌うのはスポーツと一緒なので、全身の筋肉をしなやかに保つことが大切です。 身体が固いんです・・・とおっしゃる人も多いですが、年齢関係なく少しずつ生活に取り入れることで確実に身体は答えてくれます。 ストレッチというと「痛い」と身構えてしま…

Q.歌の練習時間は長い方がよいのですか。

A.貴重な時間の中でやみくもに歌うということは疲労にもつながるので避けたほうがよいと思います。また、歌詞を覚えるとか作曲家について調べるというようなことは音を出さなくてもできますし、呼吸のトレーニングも日々の生活の中に取り入れてしまえばよ…

Q.話の出だしのノウハウはありますか。

A.聴き手の緊張をほぐし、ホッとさせましょう。そして、自分のペースにもっていくことです。自分のいるその場全体を眺め、天井などに視線をはわせて、2、3秒の問、つまり「イチニイサン」くらい数えてスタートします。出だしは、声を低めにし、ゆっくり落…

Q.出だしには、何を話すべきですか。

A.出だしには、まずは好奇心をかきたてるような話から始めるのがよいです。 ・著名人、聴き手に関心のある人物の言葉を引用する ・具体例をひく ・体験から入る ・品物を見せる ・質問する ・ショッキングな事実やデータを示す ・人間味あふれた話をする …

Q.話の中盤のノウハウを教えてください。

A.話の中盤で、話し方に変化をつけると聞き手に飽きがきません。ゆっくり気持ちを込めて話したり、楽によどみなく話したり、時に小さな声で話したりと、テンポ、問、声の大小にメリハリをつけてみましょう。また、体を移動する、ジエスチャーを使う、黒板…

Q.愛される声とはどんな声でしょうか。

A.「○○の声」といわれたときに、わかりにくいなら、その逆の声を考えましょう。「よい声」に対して「悪い声」、「愛される声」に対して「愛されない声」ですね。それはどんな声でしょうか。 つまらなそうな声、ぶっきらぼうな声、平坦な声、たとえば事務的…

Q.声のよしあしで愛がきまりますか。

A.声そのもののよしあしでなく、使い方、声に心を込めて使うこと、そして、きちんと相手の胸に届けること。キャッチボールのできる声が、とても大切です。(♭б)

Q.真剣に想いを伝える声について考えたいのですが。

A.愛している人の写真を目の前におき、自分で声に出して、その人に語りかけてみてください。 次に、その人の返してくる言葉と声を、想像してみてください。思いっ切り親しげに対話してみましょう。楽しかったときのこと、そのときの会話を思い出して、もう…

Q.子音で音高を処理するというのはどのようなことでしょうか。

A.高音でも有声音(多くは母音)で共鳴させるか、スタッカートの処理をするしかないのです。 彼らのように息を吐いたところで、その音色を音高でとる(一音というより、メロディコードの流れのなかでとる)感覚はないのです。(西城秀樹さんなどのシャウト…

Q.アフタービートが苦手です。

A.ついこの間まで、洋楽でも二拍子、頭打ちでアフタービートなど取れなかったのが、日本人だったわけです。 いろんな方法、メニュ、教え方があり、迷って両立できなくて困っています。ヴォイストレーニングの基礎では、私は考え方としては分けています。ト…

Q.関西弁は日本語のなかでもアグレッシブではないですか。

A.私は、関西でも指導をしていますが、関東や東北などに比べ、関西の気質は、どちらかというと音楽的に恵まれているように思います。声についてもインターナショナルな感覚に根ざす風土をもつように感じます。表現するにも、日本のなかでは、かなり、はっ…

Q.共鳴について教えてください。

A.共鳴のスペース(口腔、鼻腔、胸郭)を確保したら、その次に必要なことは、声帯をきちんと合わせるということです。 共鳴スペースを広げるように練習すると、初心者のかたは、ボオーっと焦点の定まらない、あくびのような声になってしまうことが多々見受…

Q.一本調子の読み方になるのはどうすればよいのですか。

A.声を出すことに、とても一生懸命になっていても、なかなか思うように表現できなかったり、声の出し方が一辺倒になってしまう人がいらっしゃるようです。 声を出すことだけに一生懸命になるより、一度立ち止まって、自分が出している声がどうなっているか…

Q.地声と裏声がうまくつながらない

A.低い声は地声で発声していると思いますが、音階練習をしているときに、高い音に移行するときに、スムーズに移行できずに、あきらかに音の変化がわかってしまうような歌い方になってしまう人がいらっしゃいます。地声から裏声にかわるときに、ヨーデルの…

Q.「出だし」より「結び」が大切ではありませんか。

A.歌でたとえたら、エンディングが決まりそこなったら失敗です。話や歌は、口から発せられては消えていくから、本当に確かなものとしては残りません。残るとしたら、最後の一フレーズです。(Э)

Q.いくら話しても覚えてもらえません。

A.発されているところは消えるが、消え入るところが残ります。鐘の音と同じで、消えてしまって、それから心に聞こえるものがあって、感じます。聞いた瞬間の音など、誰も覚えていません。消え入りて心に残ります。つまり、余韻が肝心なのです。(Э)

Q.話に自分の印象を残したいのですが。

A.淀川長治氏の「さよならさよならさよなら」、水野晴郎氏の「映画って本当にいいですね」。 この二人の名セリフは誰もが知っています。そういえば、捨てゼリフっていうのも、ダメ押し的に利いてくるものです。(Э)

Q.日本人は、声でみると男女とも同じなのでしょうか。

A.今や、「オイ、メシ、フロ」の無言亭主は、ぬれ落葉や粗大ゴミとなりました。口べたで声を出さない夫をたてて、実を握っていた嫁さんは、日本では不幸ではなかったと、私は思いますが、これからの男性はしゃべらないと、健康上よくありません。(♭б)

Q.相性は、声の相ですか。

A.二人で「アイウエオ」のそれぞれの音の感じについて考えましょう。 このそれぞれの音に、何を感じますか。 1.「ア」 2.「ィ」 3.「ウ」 4.「ェ」 5.「オ」 (♭б)

Q.なぜ、声にこだわる必要があるのですか。

A.声にこだわるのをお勧めするのは、声は能力やルックスとも関わっているし、そのイメージと切れないからです。仕事のツールとしても欠かせません。 まだそこに気づいている人が少ないからです。まだ、どのようにすればよいかわからないし、行動にまで移そ…

Q.日本の歌のよさとは何でしょう。

A.日本の現代の歌曲(演歌、歌謡曲)は、声楽的な声(の共鳴)の美しさから入ってきたせいもあって、ことば(せりふ)の音声上での表現としての成立をあまり問われなかったと思われるのです。ことばは、意味の伝達という情景や情緒の描写で留まり、あとは…

Q.強弱アクセントがうまくつけられません。

A.私たち日本人が英語をネイティブに話せないのは、その音を聞けていないからだという、一般論にそって述べます。たとえば、年配の方で、Tea(ティ)というのを、Tee(テー)としかいえない人がいます。聞き方が「t-e」 でなく、「t-i」になり、そこで発…

☆Q.欧米人はなぜ歌でシャウトするのですか。

A.向こうの歌い手はしゃべるように歌います。シャウトして吐き出すようにしても歌いあげているようにならないのは、感覚に基づくものなのです。これは、私たちが聞いているときには、かすれて低く歌っているように聞こえるのです。しかし、合わせて歌って…

☆Q.日本人の高音に力がないのはなぜですか。

A.かつての日本のポップス歌手は、こういう問題をテノールの発声に似た形、そこにさらに鼻音をきかせて処理していました。これは母音中心の処理です。 今ではリズム中心に変わったようですが、日本人には、元々、子音で音高を処理する感覚はありません。(♭…