発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

14.メンタルヘルス/イップス/心理的問題

Q.ヴォイストレーニングを受けるようになって、喉や声帯ばかり気にするようになりました。

A. それはとてもよくないことです。一時的にそうなってしまうのは仕方がないのかもしれませんが、喉や声帯を気にしないために、ヴォイストレーニングを受けるのです。つまり、ヴォイストレーニングをやっているから、今までよりも条件や状態がよくなってい…

Q.いつも勝てるような人生を送りたいのですが。

A. もしいつも勝っているというのなら、勝負するレベルが低いということです。自分の能力を最大限発揮する場を求めていくなら、レベルが高いほど負けが込んでくるはずです。失敗続きになるはずです。そのことが自分を伸ばすのです。 高校野球の優秀な選手で…

Q.責任のある仕事をしている人とは、どうみえるものでしょう。

A. 人に評価され続けているというようなことだと思います。ですから、身だしなみや心持ちをそれなりに作っているでしょう。もちろん一人で創作する作家などは別でしょうが、人前に出るような仕事が大半ですから、そう思ってみてもよいでしょう。

Q.声の仕事に頭のよさはいるのですか。

A. 頭のよさという意味にもよると思いますが、頭がよいからといって、声の仕事を選ばないように思います。私の知ってるベテランの声優は、与えられたことを一生懸命やるだけで、頭のよし悪しは関係ないといいます。頭がよければ、器用に立ち振る舞ってうま…

Q.声の仕事というのは、待遇が悪いように思うのですが、どうでしょう。

A. 仕事を待遇から考えるのは当然のことだとは思いますが、自分が好きで選ぶものに関しては、報酬だけで決められないと思います。よい仕事についたからといって、20年も30年も後はどうなるか分かりません。それよりは自分の好きなものを続けたいというのが…

Q.何かでものになる人は、どういう人ですか。☆

A. どんな場に置かれても、何かしら、光を放っているように思います。だからこそ、チャンスを掴み、ものにしていくのです。また、そういう人は、見つけたら使わずにいられないように、人をその気にさせるのです。出会いと運です。 それが自分に起きないので…

Q.ずっとレッスンを続けていて、世に出られない人をどう思いますか。☆

A. とても幸せな人ではないかと思います。多くの人は、どこかでやめてしまいます。世に出られないということもありますが、プロになれたからといって続けられるわけではありません。忙しくなったりお金が続かなくなってレッスンを中断する人、中断せざるを…

Q.高い絵画を買う人の気持ちがわからないのですが、おかしいですか。☆

A. 何を持って高いというのかは、芸術品の場合は、個人の価値観です。もしその絵を見ることによって毎日気分が落ち着く、元気になるのであれば、全財産はたいても、意味があるのではないでしょうか。むしろ、安いからという理由で絵を買う人の気持ちの方が…

Q.一流のアスリートはルーティンを定めている人が多いようです。

A. ルーティンとは、決まった動作や日課、自動化のことで、儀式化です。そういったプログラムを定めておくことによって、雑念を抑え、自分のパフォーマンスが最大限に発揮できるようになります。自己暗示をかけておき、無心で本番に挑めるようにするわけで…

Q.無意識のときのアーティスチックな活動がうまくできなくなってきました。

A. 第一の原因は、体力の衰えです。どのような仕事でも、体力が元です。頭を使うことでもそうなのです。ぼーっとしてひらめくということはありますが、そのぼーっとしてる時は、案外、頭が冴えているのです。体力がなく、くたくたのときにはそういうことが…

Q.自分の力を最大限に出すためにはどうすればいいでしょうか。

A. 最初は自分でやりたいだけやってみるのもよいのですが、大体が我流で限界が来ます。ですから、最初は反復練習によって基本の形を覚え、それを身に付けていきます。 小さい頃から習慣付けられて正しく覚えてきた事ならよいのですが、そうでない事は、その…

Q.歌うときに、他の人の目が気になります。

A. 音声で表現するということは、必ず、他の人を前提としているわけです。しかし他の人や周りのことを意識すると、パフォーマンスの力は下がります。つまり自分以外のことに意識を切り、自分に集中することです。よいところを見せようと思ったり、失敗した…

Q.周りのことに振り回されて、本当にやりたいことに手がつきません。

A. 周りのことや振り回されることをきちんと区別して、優先順位をつけてください。自分の本当にやりたいことを第一優先で考え、それ以外の事はできるだけ、切り捨てることです。 テレビやスマホを見たり、他の人と必要のない話をダラダラ続けたり、余計なこ…

Q.少し気を抜いて真面目にやりすぎないようにしなさいと言われました。

A. 多分、メリハリの付け方が上手くないのでしょう。人間の集中力はそれほど続きませんから、集中度が強いほど、どこかでそれを抜いた時間を取らなくてはなりません。いつも気を張って緊張して詰めていると、どこかで疲れきってしまいます。 よく眠れている…

Q.ストレスが大きくて、問題に手がつきません。

A. まずは、そうした問題をどのように捉えて、自分で見ているのかを考えてみます。自分がどのように見ているかということ自体を、見直してみるわけです。 例えば、同じ問題でもそれを何とも思わない人もいればストレスに感じない人もいます。そうであればそ…

Q. 歌うときに緊張してしまって実力が発揮できません。

A. 発揮したものを実力というのですから、緊張してしまって出たのも実力です。その他に実力があるわけではありません。1人で歌っている方が調子がよければ、それは1人で歌ってるときの実力です。 何が違うかというと他の人がいるかどうかです。他の人をコン…

Q.考えて歌ってはいけないと言われました。

A. アスリートを考えればわかる通り、意識しなくても考えなくても体が勝手に動くようにしておかなくては、最大の力が発揮できません。そういった場合、考えることは雑念になってしまいます。余計な意識で、集中力が乱れ、自分のパフォーマンスが低下してし…

Q.電車で座れないことがストレスです。

A. 電車では仕事をする時以外は座らないようにしています。座るよりも立っている方が姿勢がよくなるのと呼吸が深くなることです。足腰を鍛えることができ、トレーニングの時間がいらなくなります。 席を探したり待つだけで結構なストレスになります。座れる…

Q.呼吸とやる気との関係を教えてください。☆

A. 胸腔の中に静脈の血流量をコントロールする圧受容体があります。 吐く息が弱くなった時、交感神経が高まります。短い呼吸を繰り返し、やる気が出てくるということです。走ったときの、ハァハァと息の出る状態です。胸式呼吸になります。

Q.息を吐くことによってやる気が持続するのでしょうか。☆

A. いいえ、その状態が続くと、やる気だけでなく、イライラと怒りになりかねないです。 深呼吸でリラックスさせます。圧受容体へ圧力をかけ、静脈の血流量を増やすのです。それによって副交感神経が活性化します。 呼吸によって、モチベーションをコントロ…

Q.やる気のない時がずっと続きます。☆

A. やる気のない時は、やる気の元となるような脳内ホルモン、神経伝達物質のドーパミンを分泌させることです。それによって副交感神経を活性化させてくれます。血流がよくなると体の調子が整ってくるのです。そのためにはポジティブな言葉に触れること、人…

Q.つい攻撃的になってしまいます。どうしたら避けられますか。

A. 愚痴や悪口などの言葉を聞いたり、自分が口にすると、アドレナリンが分泌されます。攻撃状態、つまり体の緊張状態になって交感神経が高まります。血圧も上昇するわけです。その状態が続くと、動脈硬化や心筋梗塞にもなります。自分が発するだけでなく、…

Q.何もする気にならないときにどうすればいいでしょうか。

A. 何もする気にならないときには、交感神経を優位にすることも必要です。朝シャワーを浴びると交感神経の働きが高まります。ブドウ糖を始めとした血液中の栄養も増え、心身がアクティブ状態になります。急に熱いシャワーは浴びるのは、一気に高まってよく…

Q.迷わないためにはどのようにすればよいのでしょうか。

A. たとえば、制服があると、服に迷う時間がなくて済みます。そのようにルーティン、パターンをきちんと決めておけばよいのです。天気によって使いわけるのも、決めておいたら迷わなくて済む、考える時間がいらないわけです。折り畳み傘をもっていたら、天…

Q.いつも迷ったり悩んでいるうちに時間が過ぎてしまいます。

A. 怒られたり嫌なことがあった後に、そのことで悩んでしまうと、時間が簡単に過ぎてしまいます。そういうときは、悩んでいても、できるような行動をすればよいのです。ストレスを抱えていては考えにくいので予めリスト化しておきましょう。シンプルな作業…

Q. 感情的になると、よくない行動をとってしまいます。

A. 怒ってるときは理性的な行動が取れません。そこで怒りが静まるまでじっとしていることです。嫉妬や後ろめたさを感じる時も、行動に移さない方がよいです。集中力に欠けていると、よいパフォーマンスはできません。トラブルを大きくしかねないからです。 …

Q.自律神経を乱さないようにするにはどうすればよいのでしょうか。

A. 自分でコントロールできることに集中することです。ストレスは自分でコントロールできないことからくるからです。 例えば遅刻しそうなときは大変です。走っても、間に合いません。誰でも悩みはあるのですが、その中で自分がコントロールできることに集中…

Q.日本人は働きすぎと言われていますが本当ですか。

A. 世界の労働時間の国別ランキングによると、日本は1710時間で22位、2017年ですが。イタリアよりも少ないのです。しかも、365日で割ってみれば、1日平均なら5時間位に過ぎません。仕事のオンオフの切り替えがうまくなく、どちらでもないような時間で無駄に…

Q.疲れないための秘訣は何でしょうか。

A. どうでもよいことに時間を割いていないということです。そしてきちんと時間管理をします。5分の時刻でさえどうでもよいとは考えない、遅刻して周りに迷惑をかける、そうした小さなことをどうでもいいと思わない態度で、生きていくことが、自分を楽にして…

Q.どうしても、取引先の人を見下してしまいます。

A. いろんな人たちがいますが、その立場で人を見たり判断しないことです。 個人として見ることは、とても大切なことです。人種や職業や年齢、そうした特定の属性は、1つの要素でしかありません。 その人の生き方や心は、独自のものです。 誰がいうかより、…