A.これは次元の低い話です。他の分野で、本気でやろうとする人は、決してそんなことは言いません。時間はどんなにあっても足りません。プロになっても現役である限り、勉強は続きます。それは現実問題として大切なことですが、まずはどれだけの夢とそれにかける熱意があるかということから始まるのです。
誰もが何かを犠牲にしてステージを選んでいるのです。このことを、どこまで貫けるかの勝負です。レッスンもステージも、正月、夏休み、休日をつぶして、普通の人が休んでいるときにも、それを選び続けた人だけがそこに立つのです。
そこまでの必要性が、その人の中になければ、いずれ選ばなくなるでしょう。そのまえに自ら求められなくなるでしょう。要は、その人がどう生きていきたいかということだと思います。私の話を聞くのでも、大変だと思う人もいれば、楽しいと思う人もいるでしょう。それは他人の決められることではありません。
私は、人間の可能性に対し、それを伸ばすために精一杯のものを置いておこうとしています。しかし、すべては、あなたが判断し、利用していくものだと思います。