A.日本語の母音は基本的にアイウエオ五つでなりたっています。この五つで私が一番難しいと思うのは、アの母音です。
アの母音は細心の注意を払わないと、クセをつけるだけの練習になりかねないのです。皆さんは庭や花壇にホースで水を撒くとき、遠くに飛ばそうと思うとどうしますか?ホースの出口の先をつまんで水の出を細くすると思います。声も同じです。一番飛ぶ母音、一番せまいイの母音なのです。そう考えると一番広いアの母音では、ホースの水と一緒で口から真下に落ちてしまい一番飛び辛く、響きにくい母音なのです。特に高い音になったとき、アの母音は開きすぎて浅く、平べったい声になってしまいます。のども上がってしまうので技術を要します。まずは、イやオ等の母音から始め、最終的にアの母音の勉強をするとよいと思います。(♭Σ)