A.「声を作らないことです。よい声を出すのではなく自然に自分の持っている声を鍛えることがヴォイストレーニングです。」
これはできるようで中々難しいものがあります。当然各トレーナーで定義は違いますが私の定義はこれに尽きます。レッスンで注意して生徒の声に耳を傾けていますが私自身が特に気をつけて聴いているのは、喋り声と歌声が同じ声であるかということです。
まず歌声という言葉が混乱を招いてしまう原因だと思いますが、喋る声も、歌う声も一つの声帯を通過して声が出てくるわけですからこの二つが違いすぎるのはいかがなものかと思います。私の尊敬する歌い手の皆さんはセリフも、歌も同様な音色にきこえます。
パヴァロッティ、アルフレード・クラウス、フローレス、マリア・カラス、テバルディ、フレーニ、サザーランド、レオ・ヌッチ、アルト・プロッティ…etc 皆セリフの延長に歌声がある気がしてなりません。支え、共鳴、呼吸、姿勢、発音など様々考えることはありますがまずは自然であることが大事になってくると思います。
自分の録音を聴いてみて差があるようでしたら一度考えてみるとよいかと思います。(♭Σ)