A.日本人は普段の生活において鼻から吸うこと、鼻呼吸に慣れていないように思います。それは日本語のポジションが悪く、日本語の響きが浅いため体を使って話さなくても出てしまうこと、その結果、口・喉周りだけで話す人が多いことが原因していると思います。しかし、歌うことにおいては鼻呼吸をマスターしないと始まりません。鼻から吸うときは、発声・フレーズのはじめや間奏など呼吸をする時間がたっぷりあるとき。そして、足りなくなった息は随時口からパッと補充します。
鼻呼吸の練習としては、片方の穴を閉じ、もう片方の穴からだけ息を吸い、もう吸えないというところまできたら、吸った息を逃がさないようにして、閉じる穴を変えます。そして、そちらの穴からさらに吸えるところまで吸います。このとき、鼻の奥を閉じながら胸や肩に力を入れて吸わないこと。背中を通って、横隔膜が安定するのを感じながら、吸ってみてください。これができたら、この練習で吸った息の量を、今度は両穴から吸いこみます。なので、鼻から吸うときは、ゆっくり、たっぷりと!(♯Θ)