発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2593.何年か発声訓練をやっていますが、まだ声の出し方がわかりません。

A.発声で何が難しいかといったら、理屈をわかる能力があっても、実践できるかどうかの能力が足りない場合は声の出し方をわかるようにはならない点です。体の機能を理解することはとても重要なことですが、それを実践出来るかどうかが一番重要です。天才といわれる声を持つ人は、体の機能など知っている人は少ないかもしれません。しかし、いい声を出す感覚というものはそれぞれ持っていると思います。それは、言葉で表現するにはとても難しいものです。
例えば、日常で健康な人ほとんどが出せる、声、そのものを、左右の声帯を近づけてこの筋肉とこの筋肉を動かして・・・などと考えて出せるものでは有りません。これは考えてできることではなく、産声を上げたときに無意識にできるようになったことです。ので、方法に固執して混乱するよりも、声を出しながら試行錯誤のなかでより良い声を探っていくしかありません。(♭∀)