発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3441.自主トレーニングについて(4)練習内容

A.大きく分けて、筋トレ的なものとテクニック的なものになります。もちろん、一日に一回しか自主トレできないときは、ウォーミングアップの後、テクニック的なものをはじめに練習し、最後に筋トレ的なものを実施するのが鉄則です。また、一日に数回トレーニングできるときでも、必ず毎回、ウォーミングアップは忘れないようにしましょう。ウォーミングアップの量は、一回目以外は、短時間で済むことが多いと思いますが、頭で決めつけてしまわずに、喉の状態をよく感じてあげて、増減するのがよいでしょう。食事をはさんだり、しっかり声を出したあと、また、朝からのトータルとしての発声量によって、喉の状態は、いろいろに変化していきます。
ウォーミングアップの内容としては、ストレッチや呼吸練習、支えの軽いトレーニングと軽めの発声練習などが、一般的です。時間的に余裕のある場合はもちろんこのメニュでよいのですが、限られた時間で集中しなければならないことも多いと思います。支えの軽いトレーニングと軽めの発声練習ははずせませんので、毎回必ず実施する必要がありますが、呼吸練習は、むしろ他の時間帯でトレーニングするほうが効果的な場合も多いようです。声の出せない時間帯に行なうのがよいでしょう。また、ストレッチも、日常的に取り組んでいれば、あえて歌の自主トレの前に組み込む必要性は、少なくなります。健康のためにも、朝晩などに毎日実施して、自主トレとは切り離すのが、よいでしょう。
ここで、ぜひ自主トレに加えていただきたい大切な内容が、ひとつあります。
それは、自分の好きな歌・歌いたい曲などを、かならず一曲は、自主トレに加えることです。さまざまな試行錯誤や紆余曲折、また四苦八苦しながら、手間ひまをかけて、自主トレをしている意味を、忘れないようにして、モチベーションを維持するためにも、これはとても重要なことです。