発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3608.声楽発声とは、きれいでないといけないのでしょうか。

A.声楽の発声はきれいに歌うことを目指すのかということに関してですが、必ずしもそれだけではありません。ちなみに、残念ながら日本人の声楽家で本物の声を持っている人は、指で数えるほどです。今はインターネットなどで世界中の動画がたくさん見れますし、声楽家で一流の人がどのような声を出すのかということを一応耳に入れておくとよいでしょう。ポイントは、決して作為的な声ではないことと、高音域でも低音域でも音の質が統一されていること、そして、歌を聴いて感動するパッションを感じるかどうかという点です。声楽家がみんなきれいに歌っているという概念は少し違います。ドラマティックな表現をするときは、シャウトに近いことを行なっています。それも、発声が正しいと負担がありません。(♭∀)