A.自分の世界をつくっていくことは、同時に保守化していくことですから、何にしろ、そうなりやすいものです。ただ、トレーニングは表現世界そのものでなく、そのためのプロセス・可能性の拡大のための基礎固めなので異なるべきです。あまり、他人に頼らず、自分で考え自由にやってみましょう。
人に教えられることは、どこかに属するとかいうことで、表現のための基礎トレーニングが、トレーニングのためのトレーニング、理論や知識の獲得のためのトレーニングになりやすいのです。(ことに日本人はそういう傾向があります)
ですから、ヴォイトレでは、上達ということよりも、声の表現ということをしっかりと詰めていくことです。細かく繊細に、丁寧に詰めていくことが常にトレーニングに必要なことです。
そのためにレッスンという機会でトレーナーという他人の耳を借りて多角的にチェックしたり、アイディアを得たりしていくのです。(Ei)