発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4285.私のミュージカル仲間で、うまかった人がへたになったのをみましたが、なぜですか。また、すぐ上達させるというようなスクールは本当ですか。

.自分の世界をつくっていくことは、同時に保守化していくことですから、何にしろ、そうなりやすいものです。ただ、トレーニングは表現世界そのものでなく、そのためのプロセス・可能性の拡大のための基礎固めなので異なるべきです。あまり、他人に頼らず、自分で考え自由にやってみましょう。

 人に教えられることは、どこかに属するとかいうことで、表現のための基礎トレーニングが、トレーニングのためのトレーニング、理論や知識の獲得のためのトレーニングになりやすいのです。(ことに日本人はそういう傾向があります)

 ですから、ヴォイトレでは、上達ということよりも、声の表現ということをしっかりと詰めていくことです。細かく繊細に、丁寧に詰めていくことが常にトレーニングに必要なことです。

 そのためにレッスンという機会でトレーナーという他人の耳を借りて多角的にチェックしたり、アイディアを得たりしていくのです。(Ei)