Ａ.声を出す機関は筋肉ですから正しい方向に筋肉がついていかなければ、声の出しやすさに変化はありません。しかし、割合にはやく音楽に現れる練習法があるので、参考までに一つ紹介させていただきます。自分が歌う曲をとにかくよく理解してください。楽器を弾ける方は、できれば一度その曲を自分で弾いてみてください。どのような和音になっているのか、どのタイミングで音を大きく盛り上げているのか、歌詞を引き立てる為に囁くように楽器の音をここは小さくしているんだな、など沢山気づくことがあるはずです。
楽器の弾けない方も、できれば楽器に触れることをお勧めしますが、それに抵抗のある方は、ボーカルの入っていないカラオケ音源を何度も聴いて楽器の演奏がどのようになっているのか理解してください。また歌詞を何度も朗読して、その言葉が何を意味しているのか、その言葉の放つニュアンスがどのようなものか自分なりに明確にしてください。この作業をしていくことで、曲の音楽が身体に入って来やすくなり、音に乗れるので少し音楽的に歌えるようになります。
ちなみにこのような作業を怠った場合、どんなに声が出たとしてもあまり音楽的な歌とはいえないでしょう。（♯Ж)
