発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4300.声が共鳴してから音色や言葉となるのでしょうか

.私は音もことばも本当は一つの線上で扱いたいと思っています。「プ」と出した音色、これが発声です。「プー」と伸ばしたらフレーズです。この音の色と線でその人のベーシックな能力は案外とわかるのです。しかし、ポップスのステージや歌は、そのベーシックな能力が必ずしも必要とされません。

バレエができなくてもダンスは踊れるし、シコを踏めなくても格闘技はできるのです。マイクを使わない世界ではこの基礎能力は、やはり大事です。さて、音を発したときの共鳴管の形で母音は決まります。つまり、音にしてから母音にするよりは発声と同時に発音されるのです。子音はそれを妨げたり、発音しない(有声化しない)こともあるので別です。

「アイウエオ」と5つの発音があるのでなく、音の高さは440Hz440.00Hz441Hz…と途切れなくあるのに平均律で(「ラ」「シ」のシャープ、「シ」「ド」)半音ずつ上がるように「アーイ」、「アーウ」、「イーウ」の間にいろんな音があります。ことばでない、このなかのすべての可能性からはいるために、イタリア語などを使っているのです。(♭π)