発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4301.人前に立つために心得ておくことは、どんなことでしょうか。

.前に、立つ人は立てる人、立つのをみている人よりも、その前に立つ以上、なすべき義務があります。それは、何かを与えることです。もちろん、これは義務として強制されるものではありませんが、それを怠ると、みにくる人がいなくなります。

みる人の方は、お金を払っているのなら、その分、自由にいられます。

ありのままの自分でも、落ち込んでいても、やる気がなくてもかまいません。私は、多くの場合、仕事でみるので、人前に立つ人をみるにもかかわらず、まずは一音一語を聴き逃さないでいること、次にこれを何らかの形で本人のためになるように伝えなくてはなりません。共にプラスとプラスの関係なら、よいものが生まれます。プラスとマイナスならゼロサム、その分、価値が移行します。マイナスとマイナスなら続きません。長く積み重なるとそれが掛算となり、大化けすることもあります。ただし、マイナスをマイナスのまま見守るのは、けっこうな苦労とリスクを伴います。ときにそのスタンスをわざと取ることもあります。(♭π)