発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.事実は、単に具体的に述べるだけではいけないのですか。

A.本筋との位置関係を把握し、説明する言葉をつけます。具体的とは、イメージを伴わせるものであればよいのです。それは、言葉の使い方によっても大きく変わります。表現力、描写力も問われます。たとえば、「私はコーヒーが好きである。だから…」の後に述べた次の三つのうち、どれが一番イメージが伝わりやすいでしょうか。

1.「コーヒーを飲む」(何も言っていないに等しい)

2.「早朝、コーヒーを一杯、飲んでいる」(少なくとも、朝、飲むことはわかる)

3.「寝起きに、必ず小さなカップ一杯、コーヒーマシンで入れて口にする」(好きだという気持ちがさらに伝わる)

もちろん、絵が浮かぶように具体的な方がよいでしょう。

(Э)