A.日本語では、「あいうえお…」と、一通りしゃべれるようになったら、ほとんど発音には苦労しません。国語の時間は、文字(漢字)が極端に多いため、読み書きに終始します。
小学校低学年で50音の読み書きや発音は一通りやりますが、そこで口の形や舌の位置などを詳しく指導されることはないでしょう。まして、詩を読むときなどに、発声、発音の明瞭さ、声の大きさ、高さ、トーン、間のとり方、滑舌などを注意された経験も稀でしょう。
こういうことは、日本ではアナウンサーや役者の養成所に行かなくては教わりません。ですから、演劇部やアナウンス部に入ったら、基本としてやるようなことが、一般的なヴォイストレーニングと思ってもよいでしょう。
それらは、音声でのコミュニケーション中心の社会をもつ欧米では、初等教育から取り入れています。
音声言語のスキル、人前で話すための基礎練習を、私たちはなおざりにしたまま、育ってしまい、英語ではじめて気づいて、苦労しているということになります。それを補うのがヴォイストレーニングです。
1.声の強化
2.発音の明瞭化
3.表現力の強化 (♭ф)