発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

Q606.ブレスヴォイストレーニングをすると、総合的に体がつくられていくのでしょうか。

たとえば、私は皆と一緒に息を吐いてもクラクラときませんし、強く長く息も出せます。心肺機能を高めるために、息だけを吐くトレーニングや腹筋のトレーニングも、人によっては有効です。息を「ハーハーハー」といくら吐いても疲れない人と、10回くらい吐い…

Q605.息を口で吸うのと鼻で吸うのは、どう違うのですか。

鼻でないと吸えないと、ことばで思っている人は多いだけで、実際に歌になったとき、鼻だけで吸えるかといったら、そんなことではないわけです。体が動いたら息が入るということです。鼻から入るか口から入るかなどは、どうでもよいことです。吐いていたら入…

Q604.普段、話すとき、声については何を注意すればよいですか。

声に限らず、常に魅力的であるように気をつけましょう。そしたら、声も輝くはずです。役者などは、舞台のトレーニングであれば、声を体の中に入れ、そこから出すことを意識しなさいといいます。日本の生活で、意識して体を使うことは必要ないでしょう。 日本…

Q603.歌うとなると、なぜかある同じ歌い方に逃げてしまうのですが。

A.自分の安定している音の発声を歌へ広げていくというアプローチが必要ですが、違う動かし方も試みることです。

Q602.歌を歌うと少し息が声よりも多く出ているような感じというのも、息がもれているということなんでしょうか。常に息をお腹から深く出そうとイメージしながらやっています。

A.これも感じですから、実際に見聞きしていないものについてはコメントしかねます。(rf)

Q601.声域は1オクターブ半でます。音程も安定しているみたいです。しかし実際歌を歌うと高音は出せない部分が出ます。地声だと今度は低音が出せません。自分はほぼ全部の曲でそうなのですが、これはどう解決すればいいのでしょうか。

A.声域、音程、裏声・地声での発声の再チェックをすることです☆。それが本当に理に適っているなら、それがあなたの歌える声域です。低いところも同じです。キィを下げて歌うなど、第三者にみてもらうことをお勧めします。

★Q600.フレーズの終わりを長く伸ばすと、声が不安定になる場合は。

ブレス(息つぎ)が浅いと、フレーズの終わりごとに声を保てなくなり、音程やリズムが狂う原因になります。語尾がうまく切れないのも、息に充分な余裕がないことが多いようです。ピッチ(音高)も下がりやすくなります。しばらくは、もう一小節伸ばすくらい…

★Q599.イキミ声、ダミ声、つめた声を直したいのですが。

発声障害なら治療する必要があります。声の使いすぎ、空気の悪いところで声を出すこと、飲みすぎ、たばこの吸いすぎも、原因となります。これらを直すには、喉の力を抜くことから直していきましょう。口先に声をソフトにもってくるイメージにしてください。 …

★Q598.自然な声には、メリハリ、インパクトはないのですか。

日本人の日本語における“自然な声”(一般の人の声)には、いろんな弱点があると言えます。特に欧米圏の言語を話す人々との大きな違いの原因となっているのは、高低アクセントと浅い発声ポジションで成り立つ日本語そのものの性質、そして日本人のコミュニケ…

★Q597.スポーツ選手のように体を鍛えることは歌に有利でしょうか。

声を出すことや歌うことも体を使うことなので共通する点はあります。体力や集中力、柔軟な体をもち、勝負強く、あがらない、リラックスができる、リズム感がよい、基本の繰り返しの大切さを知っている、状況に応じた瞬間的な判断ができる、などです。ひとつ…

★Q596.声はよくなるものですか。自分の「オリジナルの声」とは、どんな声ですか。

日本でよい声というと、役者さんを思い浮かべられる人が多いのではないでしょうか。しかし、彼らも最初からそんな声をしていたのではありません。演技力の重要な要素として、声を鍛えたのです。その結果、プロの声となったのです。 しかし、声は誰でももって…

★Q595.自然な声とはどんな声ですか。どうすれば自然な声が出るのでしょうか。

自然な声というのが、あるのではありません。あなたにとって自然に出している(ように思われる)声にしていくということです。 一般的には、リラックスして出した声が自然で、話し声でも歌声でも、不自然な姿勢で、どこかに力が入ると、不自然に聞こえる声に…

★Q594.英語の発音は、悪くないと思うのですが、パワーや勢いがつきません。

日本人の英語の発音はよくなりました。しかし、発声とリズム(強弱)がよくないのです。口先で英語を器用に発音しているだけ、ほとんど英語らしい雰囲気で聴かせているだけといってもよいでしょう。声は前に飛ばないし、強い息にのっていない。歌も声の芯や…

★Q593.日本語で歌うのが苦手です。よい勉強法はありませんか。

日本語は、歌としては扱いにくいことばです。口先でも適当に発音できてしまうので、浅く強い声も必要としない発声に慣れてしまいます。さらに今のように、音響加工が加わると通じてしまうので、本当は表現として成立していないのに、それさえ、わからなくな…

★Q592.歌っているときに、ことばが聞こえにくくなります。どうしたら直りますか。

“明瞭な発音”には、唇、あご、舌、喉(声帯)などが、スムーズに連動していなければなりません。しかも、明瞭な発音をしようとするほど、不自然になってしまいがちです。これは体の余分な部分に力が入ってしまい、うまく動かなくなるため、流れが止まったり…

★Q591.ことばにもトレーニングはあるのでしょうか。なまりが直らず、ことばがはっきりとしないのですが、どうすればよいのでしょう。

役者、アナウンサー、またはその他、ことばを使う仕事についている人は必ず、ことばのトレーニングをやっています。 日本語の母音は、口先での明瞭さよりも、体の奥から声を発する感覚で深くしましょう。また外国語は、日本語の音を元にして作ろうとすると、…

★Q590.鼻声のようなのですが、どうしたら治りますか。

鼻にかかるのがあまりにひどい場合、鼻の病気(蓄膿症、アデノイド)かもしれません。耳鼻咽喉科にいってください。専門領域は専門家へ。すぐに鼻にかかってしまう人は、鼻にあまり抜けないように意識してください。「ナ」を出した状態のように、軟口蓋が下…

★Q589.低い声が苦手だが、低い声も伸ばせるのですか。

低い声というのは、高い声に比べて、その人の声帯から体型など、個人的な資質が、より関係してきます。バイオリンでは、チェロの低く太い音は出せませんが、人間の場合、簡単に言い切れません。 低い声が出したくても、それほど必要がなかったり、人に不快を…

★Q588.かすれない声にしたいのですが。

息が効率よく声になっていないと、無駄に息もれしてしまいます。早く息がなくなって声が続かないということになります。(呼気消費量が多い)これは声立て(息から声へ変換する)の問題です。 まずは体から大きな流れをもって、息を出すイメージにし、すべて…

★Q587.こもらない声にしたいのですが。

舌がうまく前に動かないと、こもった感じになります。喉の奥、舌のつけ根に響きがこもってしまうのです。これは、寝起き状態と同じです。舌を高くし、前に声を集めるようにします。話し声も、やや高めにするとよいでしょう。1.「イ」の口形で、アエイオウ…

Q586.「声によくないこと」として、起きた直後のトレーニングと書いてあったんですが、私は今、朝起きたら、ストレッチをしてから、10分程度の息を吐くトレーニングをしています。あと、息だけで歌をうたうトレーニングをしているのですが、声を出さない息を吐くトレーニングも、あまり起きた直後はしないほうがよいのでしょうか?

A.大丈夫です。スポーツと同じく、朝に急にハードにやってはよくないだけです。少し声を出してもかまわないでしょう。個人差もあります。

★Q585.私の声は固くてツヤがなく、ガサついて、マイクに入りにくいのです。どのようにしたら治るでしょうか。

声量のある人は、マイクの距離と、音響のヴォリュームで調節し、声の質を確認してみてください。マイクが遠いと、固く聞こえます。声の固さは、その人の声の特徴というよりは、声がうまく使えていないために障害をきたしている状態です。声がうまく共鳴して…

Q584.息のトレーニングをしていた際に、息を吐くときじゃなく、吸うときに、“首の奥のところ”と“口を大きく開けたときの奥の上の部分”に、少し痛みと、冷たい風が直接当たる感じがありました。

Q584(つづき)・・・とてもトレーニング中に、気になったり、トレーニングした後も、トレーニングした後の達成感がなく、イヤな気分になりました。息を吐くときは、のどに触らないように自分なりにできてると思ってます。でも、吸う時は、のどの奥の部…

★Q583.鼻声のようなのですが、どうしたら治りますか。

鼻にかかるのがあまりにひどい場合、鼻の病気(蓄膿症、アデノイド)かもしれません。耳鼻咽喉科にいってください。専門領域は専門家へ。すべての分野の専門家はいないのですから。すぐに鼻にかかってしまう人は、鼻にあまり抜けないように意識してください…

Q582.のどに当たる歌い方が嫌なので、そうならないように歌っているのですが、歌い終わったあとに、やはり少し、のどが痛くなる(違和感を感じる)時があります。やはりこれは、のどに当てた歌い方をしているのでしょうか。

A.個人差があります。長く続けすぎない、間に休みをたくさん入れる、無理に使いすぎないことです。あとは発声の問題です。いつも気をつけてチェックしていたら、わかってきます。

★Q581.うまく声が出ないときは、柔軟体操をしたほうがよいでしょうか。リラックスが必要なのは、なぜですか。

発声というのは、体全体で行う運動と捉えましょう。歌は、音楽のなかでも、スポーツや舞踊といった肉体をつかう芸術と類似しています。そこで体を使う分野での考え方がうまくあてはまることが多いのです。過度に緊張したり、ストレスをためたりすると、防衛…