発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.アーティストの表情やプレイに、共通する神々しさを感じることがありますが。

A.その人の生身から出てくるオーラのようなもの、それはプレイしているからでなく、その人がそこに存在していることで、多くの人は感じるのだと思うのです。 「シンプルにしぜんに」というのは、声を出すことも歌うことも取り去った、そのときに出てくるも…

Q.声帯をリラックスさせるためには、どうすればよいのでしょうか。☆

A.イメージことばでとてもわかりにくいので、私は、声帯には言及しません。声帯は、緊張させると高音となるのですが…。声帯の緊張と喉の緊張は別に考えることです。喉の緊張は心身から調整することです。(♯)

Q.ステージで自信がもてません。

A.もてなければやめる、やめないならやるしかないのです。余計な心配をする暇があるなら、本番に備えることです。(♯)

Q.気功で体が治ったり、歌がうまくなると聞きました。

A.気に対する考えとしては、否定も肯定もしがたいのですが、私としては、よい方に使える、役立つというのであれば何でもよいと思います。何事も否定的にみるとうまくいかないし、肯定的にみるとうまくいくものですが…本来は自分次第なのです。うまく使える…

Q.よい歌を歌うには、我を捨てるべきですか。

A.本当に集中したら我は消えるものです。もっと大きな欲をもってよいと思います。もっとたくさんの欲をもってもよいと思います。すると、よい歌ということがもっとみえてきます。小さな欲は、他の人から求められたり、その影響下でコントロールされている…

Q.歌で他の人を幸せにしたいです。

A.他の人を幸せにするのに、歌が必要か、などとは言いません。昔、言っていました。でも、自分が幸せでない、自己犠牲の上で他人を、というのは無理があります。自分の幸せをとことん追求すると、そういう欲も、人にもよりますが、高度の社会性をもってき…

Q.リラックスのレベルアップ法を教えてください。

A.できないことをできるようにするトレーニングでは、2つのことが相反する、厳密に言うと2つ以上のことが含まれているのですが、そのとき、どんなメニュも、どれかを優先し、どれかを犠牲、あるいは無視しているのです。 リラックスにもレベルがあります。…

Q.ハイCは、2点Doでないのですか。

A.テノールのハイCは譜面上は3点Doですが、実際は、2点Doです。男性は楽譜より1オクターブ下の音を出すからです。1オクターブ、急に声が下がった変声期が関係していると思います。(♯)

Q.歌うのに喉もお腹も使うな、と言われました。☆☆

A.喉で歌うと言うことでしたら、事実(声帯は、喉頭の中にあり、発声はその動きによる)ですが、歌唱時は、使うのでなく使われていなくていけないのですから、その通りです。 どうしてそうなるかというと、トレーニングで、早く強く効率的にしていくための…

Q.口を大きく開けて、はっきり歌えと言われました。☆☆

A.それでよくなる人もいますが、元気に歌っているようにみえる視覚訴求効果ほどに声は出にくいと思います。(でも人にもよります)そこから、口の大きさよりも口の中を開けることと、トレーナーの教科書的な教え方も変わってきました。声楽家の影響もあっ…

Q.しゃべるように歌えと言われますが。☆

A.脱力して話すように、そのまま歌に、というのは理想です。ことばを話すところから歌が生まれるのです。特に日本人は、詞をよく聞くから、「詞をメロディにのせたら」歌のようにずっと考えていたともいえます。日本の歌も詞が中心でした。私は歌からこと…

Q.強く揉んでも、肩こりや冷えが治りません。☆

A.強く揉み過ぎると内出血して揉み返しとなります。血栓もできます。サポータ、矯正下着などで体を締め付けないことです。合成洗剤、シャンプーをやめましょう。体温を下げるのに汗、上げるのに尿が出ます。肩こりと風邪は、目鼻喉のリンパ液不足で、粘膜…

Q.なぜ、骨盤が後傾するとよくないのですか。☆

A.骨盤が後ろに傾くと、脊椎が後弯し、前側が潰れます。脊柱起立筋が伸び、緊張します。これで内臓、自律神経、免疫力、基礎代謝まで悪くなります。自律神経の中枢を、腰の太陽神経叢と頸椎が後弯し、首の星状神経節で圧迫します。(♯)

Q.日常の座り方で、注意した方がよいことはありますか。☆

A.あぐら、こたつ座り、横座りは、よくありません。ソファも同じく腰が沈みます。座るときは、重心を股関節よりこぶし弱分、前に、浅くでも深くでもよいですが、膝は股関節より低くしましょう。膝を肩幅に開き、またがるようにするとさらによいです。正座…

Q.腸に脳があると聞きました。腹から根性がつくでしょうか。☆

A.ガッツgutは、はらわたです。消化管、胃腸のほか、直感、根気、勇気、本能など。精神のベースは胃腸なのです。(♯)

Q.コンビニの食べ物はよくないですか。

A.例えば、トランス脂肪酸は、コーヒーフレッシュ、マーガリン、ショートニング、マヨネーズ、ドレッシングなどに使われています。フライドポテト、ハンバーガー、ドーナッツ、フライドチキン、とコンビニ、ファーストフード店での食べ物は注意です。牛乳…

Q.このところ、ずっと気分が滅入っています。

A.ストレスも関係します。自律神経を鍛えましょう。運動しましょう。エンドルフィンを出し、ランナーズハイのような状態を目指すのです。少しずつ、その値を伸ばしていくとよいでしょう。(♯)

Q.腎臓がよくないのですが。

A.ミネラル、ビタミンなどは、タンパク質や脂質の代謝を促します。CaやMgで高密度のよい状態をキープします。専門医に相談してください。(♯)

Q.欧米人は、音に意味をもたせないのですか。

A.フランスの詩人アルチュール・ランボーは、「母音」で「Aは黒、Eは白、Iは赤、Uは緑、Оは藍色」と語っていました。一般的には、アルファベットは表意(文字)でなく、組み合わせて意味を表す手段です。ただし、語感というのは、どのことばにもあります…

Q.南無阿弥陀仏と南無妙法蓮華経を混同します。

A.南無阿弥陀仏は親鸞の称名、南無妙法蓮華経は日蓮の唱題です。(♯)

Q.背中や腰のコリが、ストレッチしても治りません。☆

A.コリは、縮んで固まっているのではありません。伸ばされているのです。緊張=ピンと張っているのに、ストレッチは伸ばすので、逆に血管が細くなり血流が悪くなります。ヨーガも似ています。胸郭、腰仙関節(腰盤の上下)、肩甲骨のまわりをほぐしましょ…

Q.身近な食や生活で、注意するべきことは何でしょうか。

A.ともかく、コンビニ食、インスタントラーメン、菓子パン、炭酸飲料、菓子を摂りすぎないことです。シャンプー、石鹸などにも注意です。(♯)

Q.クンバハカで、下腹、丹田に力を込めるように言われました。

A.教え方はいろいろとあると思います。発声という呼吸法は、必ずしもいろんな呼吸法がつながっているわけではありません。丹田の呼吸方も、私としては、最初に力をおく、ためる、むしろ、力で固めずに心を鎮めるイメージです。結果、リラックスしてお尻の…

Q.ヴォイトレの基礎とは何ですか。

A.症状を部分的にノウハウでカバーして逸らしてしまうのでなく、根本的な要因を探って、その原因をなくします。よくないところよりも、よいところから伸ばします。そして、よくないところがどう違うのかをみます。全体の現状と、その人の歴史をみるわけで…

Q.「声を壊して自信がありません」と言う人にどう接したらよいですか。

A.その原因を解明しましょう。あまり薬や注射に頼らないこと、周りの環境をよくすること、状況により接し方を考えましょう。本人の柔軟性を高め、依存心をなくすのも大切です。声には生き方や育ち、記憶にないものの影響もあります。心が最たる要因のケー…

Q.整体の施術に行きましたが、よくなっていないようです。

A.好転作用のようなものかもしれません。最初に今までのよくないところが出てくることもあるのです。経過をみましょう。受けたところに聞いてください。(♯)

Q.インパクトとバランスの関係は、どうすべきですか。

A.センスのある人ほど、先にバランスからとるので、早く小さくまとまり、うまく難なく聞こえるのですが、そのあと伸びません。パワーのインパクトに欠けるからです。むしろ、その連続のなかから、バランスをとるようにして欲しいと思います。トレーニング…

Q.タッチ、ニュアンス、エッジとは。

A.発声された声が何を成していくのかを、よくよく聞いてみましょう。スムーズな線の流れ、心地よい動きの中で、ほんの少し、フレーズの変化やファイクが入ることによって、そこが心のフックになっていきます。 練習では、計算してやるのもよいですが、それ…

Q.「ミニマムでマックス」をとは、どういうことですか。

A.できるだけ声もことばも、歌も音楽もなるべく使わないで、相手の心を動そうと考えてください。 日本人は、たくさん歌う人や長い曲をやる人、演奏会のとりで歌う人が、すぐれていると思っているのでしょうか。たった一曲、短いフレーズを、最初に、誰の心…

Q.歌が評価しにくいし、それもわかりにくいのは、なぜですか。☆☆

A.一人ひとり声が違うところ(これがオリジナリティと思われている)と、ことばのあるところ(音楽的に成り立っていなくても説得できてしまう)ことです。ですから、バンドのメンバー同士で厳しく、音楽的な展開について指摘しあっていても、ヴォーカルは…