発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2769.声を浮かせない、高いポジションをもつ、この違いがわかりません。

A.声のポジションを深く取れるようになると、胸のほうで息の摩擦音を出すことができます。
息を胸で摩擦させるようになるまでには、かなりの体の力が育ってこないと難しいです。しかし、これができると、胸声区の声を充実させることは容易にできると思います。感覚として、喉の下で空気が動いている感覚が、声を支えるための一番重要なポイントであると思います。また、このの喉の下の感覚をベースとした上で頭部共鳴がなされないと、いわゆる支えのない「浮いた声」になります。そして、この胸の感覚というのは、頭部の感覚を掴むとよりいっそう充実してきます。しかし、摩擦音を出せるようになればよいという単純なものでもなく、間違った方法でこの呼吸を練習してしまうと、声帯が痙攣を起こしてしまう危険性もあります。発声法というものは単純化できないとても難しいものなのです。(♭∀)