発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3414.パッサッジョ、アクートの際にどこの筋肉を使えばよいですか。

A.なぜパッサッジョがとても重要なのかというと、声門閉鎖をより高めることによって高音域に到達させることをパッサッジョで行なえるのか否かによって、パッサッジョ以上の高音(アクート)を出せるかどうかが決まるからです。アクートは、パッサッジョで声門閉鎖を強めることに成功した場合のみ出せるようになります。そのように考えると、ミックスヴォイスは声門閉鎖が不充分なため、ミックスヴォイス過多により高音発声を覚えた人はアクートさせることはとても困難をともなうと思います(ミックスヴォイスで発声する癖を自覚していれば、決して不可能ではないと思いますが)。よく、アクート発声の際にどこの筋肉が必要か、お腹か、胸か、背中か、と問われますが、これは声門閉鎖筋が理にかなった動きになれば、自ずとどこが必要か体が理解するのではないかと思います。体の筋肉のみに発声を委ねないようにしましょう。(♭∀)