A.お腹から出る声を出すには、まずお腹を使わないことには始まりません。 腹筋は勿論大事ですが、歌で重要なのは腹直筋とそれを助ける斜腹筋です。それらをズボンのチャックを閉めるように、上に向かって使います。高音になればなるほど、横隔膜に食い込む位の勢いで使います。しかし、お腹が動くために本当に大事なのは、背中・腰・お尻と体の背面の動きです。息が入ると共に体の重心が下がるように体の背面を使います。そして、息を吐くときは、特に大でん筋を使って肛門が閉まるまで、スクワットをするようにして歌います。こうして、体の中が繋がり、ポンプのような動きができると、芯のある声になります。
芯があるかないかで、お腹から声が出ているかどうか聞き分けることができます。イタリア語では、その芯をティンブロともいいます。(♯Θ)