発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.一方的に日本人を批判して、欧米人の賞賛をしているように思うのですが。☆

A.比較しているつもりです。韓国、中国、ニュージーランド、フィリピンあたりもクラシック、ポピュラー問わず、すぐれたレベルの歌い手が出ています。ですから、欧米VS日本でなく、日本以外VS日本と考えています。しぜんな声の使い手があまりに日本に少ないからです。

もちろん、イタリア人がイタリア語を使って歌うとしぜんです。少なくとも、日本人がイタリア語を学んで、イタリア人になり切って歌うよりも、しぜんなのは言うまでもありません。しかし、ここで述べる「しぜん」とは、そのような現実の巧拙ではなく、リアリティの成立においてということです。私には、パンクやへヴィメタの声でも、理にかなっていれば、「しぜん」といえるのです。ジャンルを問わず、一流のもつ条件は、しぜん、シンプルに尽きます。(♭)