2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧
A.人の表情を見ながら話すことはとても大切なことです。相手の気持ちを理解するうえで大切です。そして相手の表情に関係なく、こちらの都合で話してしまっては、伝えたいことも伝わらなくなってしまいます。こういったことを考えたうえで、しかし本当に伝…
A.発声練習のときの声がうまく出ない、ということをよく口にする人が多いと思いますが、実はスケール練習というのはとても難しいものだと思います。下のドの音から休みなしに音階を上っていき、下るまでに3分ほどの間、余裕をもってブレスをできる箇所も…
A.とても漠然とした質問ですが、いろいろな要素が考えられます。まずは基本的に技術力は必要です。技術があるからこそ、表現も豊かになります。いくら表現したいという気持ちがあっても、最低限の技術がなければ、自由に表現することはできません。そうい…
A.もちろん内容についての解釈を共有していたほうがよいと思います。役者全員が集まって、内容について話し合ったり、演出家から説明されたり、また個人的にそれぞれが学びを深めておけば、その部分が作品の深まりにもなります。稽古の過程でわからないと…
A.のどの調子の具合にもよりますが、のどが痛くて腫れているようであれば、声を出さないように安静にしておくことです。また薬などを飲むなどして、のどのケアをしましょう。またのどの調子は悪いけれども、ある程度声も出て、短時間であれば練習できると…
A.以前はきっと高い声が出ていたのだと思います。しかしその声が深い声だったのか、浅い声だったのかということになると、おそらく浅い声で出していたのだと思います。1度、発声練習を始めると、まずは深い声を作り、そして低いキーから順番に声をまとめ…
A.高音でも低音でも息を吐き続けることは同じです。息をしっかりと吐き続けて、なめらかなフレーズを作っていきましょう。また低音部で息を強く吐きすぎると、声が上ずってしまって、音程が定まらないこともあります。ですから音程を正しく歌いたいのであ…
A.誰しもいろいろなことを同時に行なうことは難しいことです。プロでさえそういうものです。同時に行なうのではなく、分けてひとつひとつ行なっていきましょう。たとえばピアノの初心者が楽譜を見て、即座に弾けるかというと、そんなことはありません。弾…
A.まずは大きな声でよく通る声を目指していきましょう。その過程で、体が楽器としてできてくれば、弱い声でも通る声が出るようになります。ですからまずは体を使って声を出せるようにトレーニングしていきましょう。腹式呼吸、正しい姿勢、重心の感じ方、…
A.声を出そうとするあまりに、支えが上がってしまっているのだと思います。声を出すという前へのベクトルが大きければ大きいほど、逆へのベクトルも大きくしなければなりません。つまりお腹で支えること、下半身で支える力も大きくしなければならないので…
A.歌でいう「共鳴」とは、声を響かせることです。では、どうやって響かせるのでしょうか?声を実際発するところは、声帯です。そのため、喉で力んで歌っていたり、喉で響かせると思っている人が多いように思います。しかし、声帯で響くわけではありません…
A.「口を縦にしてください」ということはレッスンの中でよく指摘します。これは実際に口を縦に開けてほしいのですが、目的は口の中を開けることなのです。口の中を開けるために、まずは表面的に口を縦に開けてほしいのです。そして口の中が縦に開くように…
A.結論から言いますとあまり開け過ぎない方がよいです。口を開けすぎると声のチェンジが行ない辛いですし、息が出すぎる場合多くなります。パヴァロッティなどを見ていてもあまり口を大きく開けることはありません。しかし私のレッスンでは口を大きく開け…
A.これは生徒の曲を聴いていてよく注意することばです。これは生徒が何かを表現しようとした時によく私が使うことばです。表現しようとすることはとても大事ですし当たり前のことです。しかしその表現がとても内向きな表現になっていませんか。聴いている…
A.深く声を扱うのには、とても体力が要ります。それと同時に、どのような力の使い方をすればよいのかがとても難しいこともいえます。体力だけではよい声を育てるのは難しく、テクニックを考えても息を深く扱う器がないと本当のテクニックは身につかないと…
A.調子が安定しないことは誰でもあることですので、気にしすぎることはよくありません。しかし、ひとつ大切にしてほしいことがあります。練習を始める前にかならず行なってほしいことは、どのようにして発声するのかということを頭でまず整理しておくこと…
A.大きな声と響きのある声はあきらかに違うもので、後者に対して前者は、声を押さえて出そうとすると途端に聞き取りにくい声になったりテンションの落ちた声、遠くまで通りにくい声になってしまいます。この大きな声と響きのある声という違いはどこから来…
A.低音域は良く出るようになると、喉の厚みによってある程度声を深く立派に響く音質を作り出せますが、声を体の中に感じすぎて喉声に近い声(というよりも喉声)で満足してしまうと、結果として中音域から高音域の発声に弊害が出てきます。低音域は、力強…
A.声のスタミナについてですが、まず、大概の人は、発声時に余分な体力を使って歌っているので、若いうちは歌えても年をとって体力がなくなってきたときに歌えなくなってしまうということが大いにあると思います。やはりスタミナよりも大切なことは確実な…
A.声を前に出す、ということは捉え方やイメージの仕方によって、有益になったり有害になったりするものです。そのことばをうまく実践できれば、声を奥に引っ込ませることを回避することができます。上手くいかないと、声の支えが無くなり浅くなってしまう…
A.発声の上で、とても重要な点は特に、入りと切りの部分です。よい準備をして最初の音をアプローチするのかということと、音を出し終わる際に支えを抜かないということです。最初の音へのアプローチとしては、息を深く取り込むこと、最初の母音の形を作る…
A.よく、2、3時間しか寝てません・・といってレッスンに来る方がいます。逆に、寝すぎてボーっとした状態でレッスンにくる方もます。いずれにしても体がなかなか声を出すのは辛いと思います。規則正しい生活は、歌の向上にとって欠かせないものです。寝…
A.アクートのときは、体の後ろ側から、うなじ、頭頂部に向けての緊張感がとても大切です。感覚として、体全体から声を絞り出す感覚になります。声を前へ前へという意識のみでは、高音域をダイナミックに出すことは難しくなると思います。ただし、注意点と…
A.ヴォイストレーニングをするにあたって、年齢的に幾つくらいから始める方がよいのかということはとても難しい問題です。まずは、変声期中には無理なことをあまりしないほうがよいという点はいえます。変声期前に関しては、科学的根拠は全くないですが、…
A.レガートで大切な事は、よく線(ライン、イタリア語ではリネア)だといいます。線とは、もっと詳しくいうと、息の線です。息のラインの上に声を乗せること(Sul fiato)は、ベルカント唱法においてもっとも大切にされるテクニックのひとつです。レガート…
A.声真似に関してですが、主に3つのことをしっかり理解できている場合、まねすることを悪いことではないと思います。3つのこととは、まず、真似をしたい人の声が音声学的に理にかなっていること、そして、CDなどを再生しているスピーカーから出る声が…
A.以前は何度も見本を見せたりしていたのですが、結局生徒のためにならないのではないかと思うようになりました。生徒としては見本を見たり聞いたりして、それを真似できたら満足できるのですが、意外にそこから得るものは少ないのではないでしょうか。 歌…
A.スタッカートの練習は、声を支えるという意味でとても重要な練習になります。スタッカートの練習のときに気をつけてほしいことは、無駄に息を吐き過ぎないということです。無駄に息をたくさん使ってしまう人は、体のサポートする力をキープしながらスタ…
A.夏であれ、冬であれ、エアコンはのどにとっては大敵ですね。 冬の場合を例にとって説明します。冬はとても乾燥しやすい、それに加えて暖房をかけることでさらに部屋は乾燥します。 加湿器を置いたり、濡れタオルをたらしたり、枕元に水を入れたコップを…
A.舞台を経験することはとても大切なことです。声優の専門学校でも基本的に舞台に立つことを前提にしてトレーニングを行なっていきますし、またはプロの声優や映像を中心として活躍している俳優でも、定期的に舞台に立つことを心がけている方が多くいます…