発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.「ケーススタディ」として、福島英のレッスンをできる限り、詳しく教えてください。

Q.「ケーススタディ」として、福島英のレッスンをできる限り、詳しく教えてください。A.ことばからオリジナルのフレージングまでの7つのエクササイズ (1) 「メロディ処理」のトレーニング (感覚を長短大小から強弱グルーヴへ)ここで述べる「メロデ…

Q.発声の際に、舌の扱いはどうしたらよいのでしょうか。

A.舌は、言葉をあやつるのにとても重要な器官です。発声の際に、この舌を、言葉を構成すること以外に活躍させることは、言葉の発音が不自由になってしまうので、避けるべきだろうと思います。よく、発声時には舌を上げてはいけないとか、しっかり平らにある…

Q.ヴォイトレは、喘息、吃音、あがり症に効果がありますか。

Q.ヴォイトレは、喘息、吃音、あがり症に効果がありますか。A.人にも症状にもよりますが、どれにもプラスだと思います。 Q.ヴォイトレにいきましたが、癒しのような感じで実力がつく実感がありませんでした。A.楽に、楽しく習う傾向が蔓延しているな…

Q.今でも声はトレーニングが必要ですか。☆

A.日常の仕事では声を大きく出す機会はどんどん減っています。コミュニケーションツールとしてメールが主になったこともあります。しかし、挨拶やお詫び、励ましや慰めなど、所作、表情に、適切な声が伴うことが、大切なこともあります。いや、もっとも大…

Q.オペラの感情表現というのが、私には伝わりません。日本人だからでしょうか。☆

A.すべてのオペラの表現がすばらしいものでしたら、たぶん、全世界のすべての人が毎日、聞いているでしょう。どんなに誰かが感動するものでも、他の人が感動するとは限りません。長く接していくとわかるものもあるし、わかっていく人もいます。そうならな…

Q.いろんな声が求められる仕事では、どうヴォイトレすればよいのですか。☆

A.ヴォイトレの立場として、何でも身につけておくのを勧めています。しかし、それは同時に、なんでもいつでも使うものでないのです。むしろ、やたら使わなくてすむためにヴォイトレで、あらゆる声とその使用について学ぶということなのです。

Q.なぜ、日本のサービス業では、その人らしい声でなくマニュアル声でトレーニングするのですか。☆

A.魅力も説得力も、親しくしようという間では、大きな武器です。しかし、そうではない間柄では、人はそれを避けます。そのためのビジネスマニュアルであり、大人の対応でもあるのです。とはいえ、他国からみると、過保護すぎるようなものでしょうが。

Q.今の人たちの声は、日本人の性格と関連しますか。☆

A.マニュアル声であっても、そういう一定のサービスを誰にも望むのは、すでに個性を無視して、相手が個別に違う存在であることをよしとしないのです。マイナスをなくす方に厳しいのが、日本のマニュアルです。焼き芋のおじさんが個人の声で売ると、みんな…

Q.なぜ、マニュアル声や録音された声が使われるようになったのでしょう。☆

A.マニュアル声は、店員の決まりきった言い方、録音された声は、今の焼き芋屋さんの再生音声のようなものといってもよいでしょうか。これは、コスト削減、労力削減とともに標準化、つまり、誰でも平均レベルの応対がすぐにできるようにしようという効率化…

Q.人の声は、人の心に訴える影響力を失っていくのですか。☆

A.人に訴えるものは、育ちや生活の環境に深く結びついているものと、本能的に遺伝として入っているものとがあるように思います。歌や舞台は、日常ではなく、作品です。作品は、人生のピークのダイジェストのようなものですから、より強くも人の心に働くも…

Q.パソコンなどの声は、人間の声に変わることができますか。☆☆

A.1990年代、多くの棋士が「パソコンにプロが負ける日はこない」と言うなかで、羽生善治氏だけが「2015年に」と答えたそうです。そして、2014年、5人のプロと5つのソフトの対決は、4勝1敗、パソコンの圧勝でした。初音ミクの登場で、ボーカロイドはヴォー…

Q.昔は、日本でももっと声を使っていたのですか。☆

A.今よりは家庭も学校も職場も、声には大きな価値と必要性がありました。挨拶、号令、点呼、高歌、社歌などよく使っていました。返事なども大きな声が求められていたと思います。また、外で遊ぶ子供たちも大きな声を出していました。

Q.なぜ、声が大きいことが必要なのですか。☆

A.それは逆で、必要に応じて声は大きく使われてきたということです。例えば、危険を知らせる。動物と同じく、自分の仲間の生命の危機に対して、早く大勢に伝えるのに、声は便利なものでした。人間は共同でさまざまな仕事をします。第一次産業のように体を…

Q.自分用にアレンジするには。

Q.自分用にアレンジするには。A.1.原曲通りにコピーする2.原曲での難しいところを捨てる (高いところなら、1オクターブ下げるか編曲する)3.メロディのアレンジをする4.歌詞を一部修正する5.メロディ、歌詞ともアレンジする歌のことば(歌詞…

Q.声帯の疲れを直すトレーニングはありますか。

Q.声帯の疲れを直すトレーニングはありますか。 A.練習のしすぎで中音域から低音域が出にくくなったときなど、声帯の一部がたわんで声帯に力が入っていない場合に、発声したときにすきまができるので、息もれがすることもあります。これは声帯を休めない…

Q.Q&Aの利用法についてですが、方法を誤解することへの言及、発声の考え方や可能性、さらに指導法、判断での矛盾など、参考になります。☆☆☆

Q.Q&Aの利用法についてですが、方法を誤解することへの言及、発声の考え方や可能性、さらに指導法、判断での矛盾など、参考になります。☆☆☆A.はい、声の見識を深めていけると言うことで読んでいらっしゃる人が多いのですが、最終的には、勘のよい人が…

Q.せりふの感情表現のトレーニングを教えてください。

Q.せりふの感情表現のトレーニングを教えてください。A.セリフを人にきかせるつもりで感情を入れて読んでみましょう。1.「だからね、つまり、こういうことなんですよ。 ・・・・」2.「お願いだから、もう、やめて。」3.「さようなら、きっと、また…

Q.「声を出す」のでなく、「声は出てしまう」というのは、どういうことですか。☆☆

Q.「声を出す」のでなく、「声は出てしまう」というのは、どういうことですか。☆☆A.ヴォイスや発声とかスピーチというと、出そうとして声を出すことになるでしょう。普段喋るときや「ん」とか「アー」とか言うときは、考えませんね。私は欧米の歌を聞い…

Q.ヴォイトレとは、間違っているのを直すのですか。補強するのですか。☆

A.一概に言えませんが、よい状態へ回復させたり、自力をもっとも発揮できるところへ調整するものが多いです。私どもはそれに対し、もっと力をつけるために本人の感覚、体、技能を向上させていく条件をつけていくものを中心にしています。(♯)

Q.ストレスに悩まされています。どうすればよいですか。☆

A.何事も自分との勝負です。ヴォイトレで他のストレスは解消しましょう。声の悩みに専念し、他のときは声のことは忘れましょう。ストレスといえども、同じ出来事をどう受け止めるかということですから、よい方向に受け止めるか、それができなければ流して…

Q.胸式呼吸で、吸気はどのようにしているのですか。☆

A.外助間筋が収縮して肋骨が持ち上がり、胸板が広がり、肺に空気が入るのです。バラ肉のバラとは、あばらのことですが、肩バラは、外助間筋にあたります。そこは煮崩れしないほど固いのです。その逆の呼気は、内助問筋の収縮の働きです。

Q.喉の筋肉の動きそのものから、しっかり学ぶと、発声がよくなりますか。☆

A.人の動きの改善については、かなり古くからそれぞれの筋肉そのものを意識するのでなく、その動きをイメージして、筋肉でなくその動きを司る中枢神経が結果として動くように使わなくては、うまくいかないとされています。体の大きな動きをする大きな筋肉…

Q.詞を読むトレーニングを教えてください。

Q.詞を読むトレーニングを教えてください。A.「もし世界に声がなければ」 (by Ei) もし世界に声がなければ 人は豊かにならないだろう 争いはやまないだろう人は救われないだろうもし世界に声がなければ 人は夢を語れないだろう 自分の思いを伝えられない…

Q.話のトレーニングにも、歌唱や声楽のヴォイトレを勧めるのはなぜですか。☆

Q.話のトレーニングにも、歌唱や声楽のヴォイトレを勧めるのはなぜですか。☆A.どうせなら歌えた方がよいというのと、歌唱も応用、もしくは、話に対してその基礎といえるからです。邦楽のヴォイトレの経験も勧めています。普段使う声だけに、次元を変える…

Q.ミュージカルでの批判に、音符だけにあてたとか音程だけとっているというのを、よく述べていらっしゃいますが、どういうことですか。☆

Q.ミュージカルでの批判に、音符だけにあてたとか音程だけとっているというのを、よく述べていらっしゃいますが、どういうことですか。☆ A.歌では唯一、ピッチという音の高さだけは定まっています。間違えずに合わせなくては音を外したということになる…

Q.声帯粘膜で出血がありました。

Q.声帯粘膜で出血がありました。 A.声帯の粘膜の中に出血すると、声帯の一部が真っ赤になります。乱暴な声を出したり、咳や咳払い、くしゃみでもなることがあります。片方の声帯に起こることが多いです。女性では特に生理の際に無理して声を出すとなりや…

Q.レッスンでの生徒の声をみて、成果がわかるのですか。

Q.レッスンでの生徒の声をみて、成果がわかるのですか。 A.生徒の声単独では無理ですが、過去との比較という、トレーナーと生徒との関係でみると大体つかめます。トレーナー自身が述べるのでは、まだまだ不完全、かつ、主観を逃れられないのです。生徒の…

Q.高低アクセントのトレーニングとは。

Q.高低アクセントのトレーニングとは。 A.少し大げさに高低の区分けをするため<頭高型と尾高型>で言い分けましょう。 朝=麻、アナ=穴、籍=咳、足袋=旅、tuna(ツナ)=綱、鶴=蔓、都市=歳、訳=役。(♭)

Q.声の支えとは。

Q.声の支えとは。 A.ハミングや口の開き方が小さな音、低い音にこそ、体の支えが必要となります。体の支えとは、息の支え、声の支えと思ってください。弱い音や低い音で表現をしようとしたら、その分、体や息で支えなければ伝わりません。 「あ」では届…

Q.切れやすい子どもに呼吸法を教えてほしいのですが。

Q.切れやすい子どもに呼吸法を教えてほしいのですが。 A.いつでもいらしてください。切れる状況では、呼吸が止まるようなものなので、脳のセロトニンが弱ると言われています。ゆっくりと深く呼吸することを日ごろから習慣づけるようにしてみてください。…